世界のエネルギーニュース総括:1月3日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜に公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

福島廃炉計画に変更

経済産業省は12月27日、5回目となる福島第一原子力発電所の廃止措置ロードマップの見直しを発表した。今回の見直しでは、燃料デブリの取り出し試験を2021年中に2号機から着手することが明記されている。また、特別製のロボットアームを用いた原子炉格納容器への「横アクセス」による「気中工法」が使用されることも記されている。そして、「段階的に取り出し規模を拡大していく」。1、2号機の貯蔵プールからの、燃料集合体の取り出しスケジュールは、「ダスト飛散対策の変更」によって変更された。1号機からの燃料取り出しは4、5年、2号機からの取り出しは1年から3年の延期となっている。2031年までには1号機から6号機全ての燃料集合体取り出しが完了する見通しである。さらなる情報はこちらから。

出典:World Nuclear News

 

NRC、フロリダの原子力発電所に80年運転のライセンスを発行

アメリカの原子力規制委員会(NRC)は水曜日、フロリダにあるターキーポイント原子力発電所の2基の原子炉について、「運転ライセンス更新を承認」した。アメリカにおいて、運転期間が60年から80年に延長されたのは今回が初めてである。今回のライセンス更新により、同発電所の3号機は2052年7月19日まで、4号機は2053年4月10日まで運転が認められる。

出典:Utility Dive

 

ロシアの浮体式原子力発電所が系統接続

ロシアの浮体式原子力発電所、『アカデミック・ロモノソフ』が2019年12月下旬、電力系統に接続された。現在ではロシア極東のペヴェクにて、遠隔系統であるチャウン・ビリビノ系統に電力を送っている。また、2020年にはペヴェクの熱供給ネットワークにも接続される予定である。アカデミック・ロモノソフはロシアのアクセスが困難な地域に導入可能な小型モジュール炉(SMR)の、「実用試作機」とされている。

世界原子力協会(WNA)のアグネータ・ライジング事務局長は、「クリスマス祝いのこの時期に、こういった革新的な浮体式原子力発電所が、予定通りに運転を開始したのは素晴らしいことだ。この北極圏の遠隔地が必要としている、多くのクリーンな電力と熱を供給することだろう」と述べた。彼女はまた、「現在、およそ50種類の先進的原子力技術が様々な国で開発中であり、新しい設計の追及や、新しくて面白い活用方法の模索が進められている。本件は世界で初のSMRといえるが、やがて他の多くがそれに続くだろう。こういった小型炉は小規模系統や産業集積地のみならず、アクセスが困難な地域に電力を供給するのにも適している。我々は今、原子力技術の新時代の幕開けにいるのだ」とも述べている。

出典:World Nuclear News

 

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