世界のエネルギーニュース総括:1月10日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜に公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

福島第一の処理水処分に関する報告書案が公開

12月31日、日本政府は福島第一原子力発電所の処理水処分方法についての報告書案を公開した。処分方法の一案は、処理水を希釈した後に海洋に放出する方法で、もう一案は処理水を蒸発させる方法である。問題になっている処理水は、炉内で溶融した核燃料の冷却によって発生した処理水を浄化した後のものである。出典元の記事によると、福島第一のサイト内では現在、1,000個近くのタンクに約110万トンの処理水が蓄積されており、毎日約170トンのペースで増え続けている。この処理水の放出方法についての検討は2016年の秋から続けられており、処分計画が固まれば、10年間かけて実施される見込みである。

出典:Star Advertiser

 

フランス、2022年末までは新設炉の判断せず

フランス政府は6基の欧州式加圧水型炉(EPR)の新設について、2022年末までには決定しない方針であることを明かした。政府の影響下にあるフランス電力(EDF)には既に、6基の新設についてのフィージビリティ・スタディを実施するよう要請している。水曜日に行われた議会公聴会の場でフランスのエネルギー大臣であるエリザベット・ボルヌ氏は、新設炉に関する判断はEDFがフランス北部で建設中のフラマンビル3号機(EPR)の運転開始を待ってから行うと述べた。大臣の述べたところによると、「フラマンビル3号機では燃料装荷を2022年末に予定しており、判断はその後になる」とのことである。フランスは現在、エネルギーミックスにおける原子力の割合を75%から50%に減らし、太陽光、風力、バイオマスといった再生可能エネルギーを組み入れていく計画を実行中である。

出典:Reuters

 

ニュースケール社、カナダの規制当局に初めてSMR設計審査を請求

ニュースケール・パワー社はこのほど、同社の小型モジュール炉(SMR)の設計を、カナダ原子力安全委員会(CNSC)の認証前ベンダー設計審査のフェイズ1および2に提出したことを明らかにした。同社のジョン・ホプキンス社長兼CEOは、「カナダではニュースケールのSMRに対する関心が高まっている。今回の認証前プロセスは、CNSCという高名な規制機関に我が社の設計を見ていただく機会であり、我が社の革新的な安全設計が余すところなく評価されるものと期待している。……我が社のSMRはスケール変更が容易であるうえ、経済的かつカーボンフリーであり、かつ安全なものである。この技術がカナダの顧客のもとに届くことを楽しみにしつつ、一連のプロセスを進めていく」と述べている。さらなる情報はこちらから。

出典:Bloomberg

 

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