世界のエネルギーニュース総括:11月27日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜に公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

原子力規制委、女川原発の再稼働を承認

日本の原子力規制委員会(NRA)は東北電力に対して、女川原子力発電所の再稼働を認める決定を下した。女川は福島第一事故を引き起こした、2011年の地震の震源地に最も近い原子力発電所である。規制委は東北電力に対して女川2号機の再稼働の許可を与えたが、今後は一般の人々からの判断を受けることになる。女川発電所は2011年の津波で浸水したが、冷却システムは無傷のまま残り、福島のようなメルトダウンは回避した。再稼働には地方自治体の合意が必要となる。また、津波対策の防潮堤といった安全対策費として3,400億円が見積もられている。

出典:Reuters

 

ボーグル3号機、主要試験を実施中

ジョージア州の原子力拡張プロジェクトである、ジョージア・パワー社のボーグル3、4号機では各システムの試験が行われており、同ユニットの運転開始に向けた重要なステップが進んでいる。最近行われた試験は「オープンベッセルテスト(原子炉容器の蓋を開けた状態での試験)」と呼ばれるもので、主要な安全系から原子炉容器へと水を流し、その流路が塞がれていたり狭まったりしていないことを確認するためのものである。ボーグル3、4号機建設の副責任者であるグレン・チック氏は、「これは運転開始に向けた重要な一歩だ。……オープンベッセルテストは来年に予定されている常温状態試験や温態機能試験といった、燃料初装荷前に必要な主要試験の準備段階にあたるものだ」と述べている。オープンベッセルテストはポンプ、モーター、バルブ、パイプといった、システムの構成要素が設計通りに働くかどうかを確認するためのものでもある。

出典:Yahoo News

 

ブルガリアとアメリカ、原子力協力を模索

トランプ大統領は今週、原子力を含む様々なエネルギー分野でのさらなる協力の可能性を模索するため、アメリカからブルガリアに技術チームを派遣すると発表した。トランプ大統領とブルガリアのボリコ・ボイソフ首相はともに、米国製核燃料をブルガリアのコズロドイ原子力発電所で使用すること、およびその認証に対して支持を表明している。ホワイトハウスで今週開かれた両者の会談の後、両国の戦略的パートナーシップ強化に向けた数々の取り組みが実施されている。両首脳は、「アメリカおよびブルガリアは、エネルギー安全保障が国家安全保障に等しいものと認識している。両国の共通認識として、エネルギー源の多様化がエネルギー安全保障やエネルギー自給、そして経済的競争力を強化するものであることも確認した」と述べている。両者はまた、ブルガリアに対する「複数の信頼できる供給源」からのガス供給量増加や、ブルガリアにおける原子力セクターの多国籍化に向けた協力も進めていく。両国が進めるプロジェクトは、「明確な経済基盤やビジネスニーズがある」もののみとされる。

両国はまた、「米国製核燃料のコズロドイ原子力発電所での使用およびその認証取得を速やかに進めることによって、ブルガリアのエネルギー安全保障を強化する」ことでも協力していくとのことである。

出典:World Nuclear News

 

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