世界のエネルギーニュース総括:11月15日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜に公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

米上院議員、新型炉によるハイブリッド・エネルギーシステム促進法案を提出

米国議会のジム・リッシュ上院議員(共和党、アイダホ州選出)とジョー・マンチン上院議員(民主党、ウェストバージニア州選出)は原子力ハイブリッドシステムの研究開発および導入を促進するための法案を議会に提出した。この法案は「統合型エネルギーシステム法(上院法案第2702号)」という名称で、革新的な技術の開発を通じて原子力発電所の経済的競争力を強化し、系統の安定性を高め、産業部門におけるCO2排出量を抑えるための取り組みとして、エネルギー省(DOE)が統合型エネルギーシステムプログラムを実行することを認めるものとなっている。法案を提出したリッシュ議員は、「原子力はこれまでに使われてきたものよりもはるかに大きな、途方もないポテンシャルを持っている。原子力と水素製造の組み合わせは、来るべき時に備えて我が国の原子力発電所の競争力を維持するうえで大いに期待できるものだ。……アイダホ国立研究所(INL)は原子力イノベーションで常に世界をリードする研究機関で、その画期的な成果は今や、我が国の電力系統のセキュリティを強化し、原子力を様々な用途や形態に活用可能なエネルギーへと成長させようとしている。今回の超党派法案はその素晴らしい成果を一層発展させる重要な法案で、マンチン議員と共にこれを議会内で通していくことになる。今から待ち遠しいことだ」と述べている。

また、マンチン上院議員は、「我が国の未来のエネルギーシステムの礎となる、この超党派法案の提出者となれることを誇りに思う。……この法案は、モーガンタウンの国立エネルギー技術研究所をはじめとした我が国の国立研究所が、新技術の研究開発および導入を進められるようにするもので、その技術は電力コスト削減のほか、原子力(新型炉および既設炉)とCO2回収・利用・隔離(CCUS)技術、そして再生可能エネルギーの、運輸部門および産業部門での活用に係るものとなる」と述べている。

法案の原文を閲覧するにはこちらから。

出典:Senator Risch

 

次期エネルギー長官、上院エネルギー・天然資源委員会に出席

米国エネルギー省のリック・ペリー長官の後任としてダン・ブルイエット氏が指名されたことを受けて、議会上院のエネルギー・天然資源委員会によるヒアリングが実施された。ペリー長官は12月1日に退任することを既に発表している。ヒアリングのなかでブルイエット氏は、原子力やエネルギー起源の排出物について問いかけられたものの、「暖かく迎え入れられ」、両党とも彼の就任を早期に承認したい方針で一致した。ブルイエット氏はかつて、フォード・モーター社のロビイストであったほか、ルイジアナ州のエネルギー規制機関にいたこともある。直近の経歴としては、USAA社の上級副社長兼公共政策部門トップでもあった。政府に入ってからは、下院のエネルギー・商業委員会の主任スタッフとして、様々なポストに就いてきた。さらに彼は、2001年から2003年にかけて議会・政府間問題担当エネルギー次官補をも務めている。上院エネルギー委員会の有力者であるジョー・マンチン議員(民主党、ウェストバージニア州選出)は彼の就任に対して大いに賛成しており、「あなたにはパートナーがいることを忘れないでほしい。我々はあなたが後継者となることを望んでいる」と述べた。ブルイエット氏はまず上院のエネルギー委員会から承認を得てから、上院全体の承認を得る見込みである。

出典:ReutersUS Department of Energy

 

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