世界のエネルギーニュース総括:10月25日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜に公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

トランプ大統領、ダン・ブルイエット氏をエネルギー長官に任命する方針

ドナルド・トランプ大統領は先週、エネルギー省(DOE)の現副長官であるダン・ブルイエット氏を次期長官に任命する方針であることを明らかにした。現長官であるリック・ペリー氏が12月1日に退任することも発表されている。トランプ大統領はツイッター上で、「ダンはこの分野で誰よりも経験を積んできた。トータルな専門家として、きっと最高の仕事をしてくれる」と述べている。ブルイエット氏にはかつて、金融サービス企業であるUSAAの公共政策部門や、フォード・モータズ社を率いていた経歴がある。彼はまた、ルイジアナ州の鉱物・エネルギー委員や、連邦議会エネルギー・通商委員会のビリー・トーザン議長(共和党、ルイジアナ州選出)の主任スタッフをも務めてきた。アメリカの政治ニュースメディアであるポリティコによると、ブルイエット氏は「ワシントン界隈で、政策の行き詰まりを打ち破るプラグマティストとして知られている」ほか、「ブッシュ政権下で2005年エネルギー政策法の基礎となる部分を調整した中心人物でもある」。

出典:Politico

 

MIT、オンライン原子力講座を開講:初回の成功を受けて

マサチューセッツ工科大学(MIT)によると、同大が昨年開講した大規模公開オンライン講座(MOOC)には137ヵ国から3,000人以上が登録したとのことである。この講座は昨年、「原子力:サイエンス・システム・ソサエティ」という名称でMITx上で開講されたものである。この成果を受けてMITは、2020年春にグレードアップされた新たな講座を開講することを発表した。東京大学寄付講座の原子力科学・工学教授であり、当該講座教員の一人であるヤコポ・ボンジョルノ氏は、「一般の人々の間に原子力やそのテクノロジーに関する情報への意欲があることを望んで、この講座を始めた。……そのことは第一弾の講座で、確実に実証された」と述べている。今回の講座は9週間にわたって開講され、原子力や放射線の基礎のほか、医療、セキュリティ、エネルギー、研究といった幅広い分野での原子力技術の活用に関する講義を行う。本講座は教育として単に知識を与えることのみならず、幅広い視聴者の関心を掴むことにある。

MITの原子力科学・工学科長であるアン・ホワイト教授は、「当研究科では初年の学生たちを対象に、この分野を幅広く概観させるセミナーを行うことを伝統としており、MOOCもその伝統に立脚している。……未知の領域に飛び込んでいくMIT一年生の体験を世に伝え、エキサイティングな原子力分野の基礎と最前線をお見せできるよう取り組んでいく」と述べている。さらなる情報はこちらから。

出典:MIT News

 

ペリー長官、先進型炉をEUにアピール

米国エネルギー省(DOE)のリック・ペリー長官は今週ベルギーを訪れ、欧州連合(EU)の担当者と原子力プロジェクトに関して議論した。駐EUアメリカ大使であるゴードン・ソンドランド氏も同じ会合に出席し、米欧の協力促進を訴えたほか、ロシアからの提案よりもアメリカ側の計画の方がより優れていることをアピールしたと報じられている。ペリー長官は10月21日にツイッター上で、「EUと協力して、大西洋の両側で原子力に取り組めることを嬉しく思う。原子力は両者のエネルギー安全保障を強化し、自由を守り、さらなる繁栄をもたらすものだ」と述べている。米欧の担当者らは小型モジュール炉(SMR)について議論を交わし、会合終了後にはペリー長官が、SMRはクリーンで信頼性のあるエネルギーを供給し、ヨーロッパのエネルギー安全保障確立に貢献するとの声明を発表した。

出典:One America News Network

 

 

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