世界のエネルギーニュース総括:6月21日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜に公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

米国上院、DOE原子力エネルギー局長人事にリタ・バランワル氏を承認

今週木曜日、米国議会上院はエネルギー省(DOE)原子力エネルギー局長人事について、トランプ大統領が指名したリタ・バランワル氏を86対5で承認した。バランワル氏は原子力担当次官補も兼任することとなる。彼女はDOEの「原子力の技術革新を加速するゲートウェイ(GAIN)」プログラムの責任者として、先進型原子炉開発の支援に携わった経歴を持つ。バランワル氏の指名に反対票を投じた5名はいずれも民主党の、キャサリン・コルテス・マスト議員(ネバダ州選出)、ブライアン・シャッツ議員(ハワイ州選出)、エド・マーキー議員(マサチューセッツ州選出)、エリザベス・ウォーレン議員(マサチューセッツ州選出)、ジャッキー・ローゼン議員(ネバダ州選出)である。ネバダ州の議員2名は反対の理由について、ユッカマウンテンにおける、商用炉の使用済燃料貯蔵をトランプ政権が強く支持しているためだとしている。ユッカマウンテンはラスベガスの北西90マイルに位置する。

出典:Bloomberg Law

 

米国下院に原子力リーダーシップ法案を提出

米国議会上院にて提出済みの原子力リーダーシップ法(NELA)の法案が今週、これと並行する形で下院にも提出された。提出者はエレイン・リューリア議員(民主党、バージニア州選出)とデンバー・リグルマン議員(共和党、バージニア州選出)で、さらにロブ・ウィットマン議員(共和党、バージニア州選出)と、下院の科学宇宙技術委員会エネルギー小委員会議長であるコナー・ラム議員(民主党、ペンシルバニア州選出)が名を連ねている。これにより、NELAは成立に向けて一歩前進したことになる。サードウェイ社のクリーンエネルギープログラム副代表であるライアン・フィッツパトリック氏は「こうした議論を進めていくことは、現実に起こっていることに対してタイムリーに対処していくうえで重要だ」と述べている。本法案はエネルギー省に対して、国としての原子力戦略を策定することや、先進的な炉概念の実証を行うこと、そして一部の新型炉が必要とする高含有率低濃縮ウラン燃料の供給を開始できるようにすることを要求する条項が盛り込まれている。本法案は下院のエネルギー・商務委員会および科学宇宙技術委員会にて検討される可能性が高いとリューリア議員は自信を見せている。

出典:Morning Consult

 

日本の北西部で地震発生、原子力発電所には損害なし

今週はじめ、大規模な地震が日本の北西地域で発生し、沿岸部では最大3.3フィート(約1メートル)の津波注意報が発令された。この地震により、一部の地域では停電が発生したほか、新幹線も一部運転を見合わせることとなったが、マグニチュード6.8の大きさにも関わらず、大きなけが人や損害の報告は出ていない。水害に関しても、一部の都市で地震から30分程度の間、若干の高波が見られた程度であった。日本の気象庁によると、震源は山形県西の沖、酒田市の南西30マイル(約50キロメートル)の地点であった。また、原子力規制委員会(NRA)によると、新潟県の柏崎刈羽発電所の7基の原子炉はいずれも停止中であり、被害は一切確認されていないほか、地震の影響を受けた他の2ヵ所の原子力発電所も無傷とのことである。

出典:The Los Angeles Times

 

 

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