世界のエネルギーニュース総括:12月28日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜に公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

米エネルギー省、小型モジュール炉による発電を支援することに合意

World Nuclear Newsによると、アメリカのエネルギー省(DOE)は、アイダホ国立研究所(INL)で建設が計画されている12基の実証用小型モジュール炉(SMR)のうち、2基の利用について覚書を交わしたとのことである。同記事は本件について、以下のように報じている:

ユタ州地域電力協会(UAMPS)は二酸化炭素排出量を削減し、経年化した石炭火力発電所を非化石で中規模の、フレキシブルな電源で代替するための長期戦略の一環として、カーボンフリー電力プロジェクトを2015年に正式に立ち上げた。本プロジェクトの一環として、UAMPSはINLサイト内で12基のモジュールからなるNuScale社のSMR開発を計画しており、2027年までに運転開始予定としている。

DOEは12月21日、UAMPSおよびINLを運営するバッテル・エネルギー連合(BEA)との間で覚書を交わし、INLサイトの研究開発・実証用SMRのうち1基を共有モジュール炉(JUMP)プログラムで利用することとした。本研究プログラムは特に、電力とそれ以外のエネルギーの両方を供給するための、統合型エネルギーシステムに焦点を当てたものになると考えられている。

(訳注:12基のモジュールのうち、もう1基をINL内の電力供給に用いることも合意の内に含まれている。)

DOEの原子力エネルギー局主席次官補であるエド・マクギニス氏は、「今回の合意によってDOEは、我が国でも最新の先進型炉から電力供給を受けることとなる。国家安全保障をミッションとする研究所ではレジリエントな電力が必要とされるが、本供給契約はその需要を満たすものである。……また、JUMPプログラムは我が国最先端の原子力研究施設が研究プロジェクトを推進し、我が国初のSMRを商用ベースで成功させることにつながるものである」と述べている。

出典:World Nuclear News

 

原子力に関する誤解 トップ10

今週公表されたとある記事にて、原子力に関する誤解のトップ10について説明されている。そして、この記事は原子力をクリーンエネルギーかつ信頼性のあるベースロード電源として支持している。誤解のトップ10のうち、主だったものは以下の通りとなっている:

  1. 原子炉は原子爆弾のように爆発する
  2. 原子力は環境を脅かすものである
  3. 放射線は野放しになっている
  4. アメリカ人の年間被曝量の大部分は原子力発電所によるものだ
  5. 膨大な量の放射性廃棄物に対して、解決策がない
  6. ほとんどのアメリカ人は原子力を支持していない
  7. 放射性廃棄物は安全に輸送することができない
  8. 使用済核燃料は長期にわたり、健康に対して致命的な害をもたらす
  9. 原子力を使っても、石油の輸入依存を減らすことはできない

この記事を掲載しているLera Blogは気候変動を抑えることを目的としており、原子力が二酸化炭素排出量削減に貢献できるよう、こうした誤解を解いていくべく活動を続けている。

 

出典:Lera Blog

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