世界のエネルギーニュース総括:8月17日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜に公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

ヴォーグル3,4号機建設、大幅に進展

ジョージア・パワー社は先週、ヴォーグル3,4号機の建設プロジェクトに関する声明を出した。これによると、2017年にサザン・ニュークリア社はウェスティングハウス社から主導権を獲得後、本プロジェクトを大幅に進捗させているとのことである。しかしながら、プロジェクトにかかるコストの予測も73億ドルから84億ドルにまで増加している。本プロジェクトではゼロエミッション電力をおよそ50万世帯の家庭および事業所に供給できるようになると推計されており、2021年11月(3号機)および2022年11月(4号機)に運転を開始する見込みである。ジョージア・パワー社のポール・バウワース社長兼最高経営責任者は声明のなかで、「経営破綻したウェスティングハウス社の後をサザン・ニュークリア社が引き継いでから、本プロジェクトは大幅に進展している。……この国で30年振り以上となる原子力発電所の新規建設には常に困難がついて回るであろうが、我々は顧客に新たなカーボンフリーのエネルギー源を提供し、今後60-80年にわたって電気料金を引き下げるため、プロジェクトのリスクを低減し、現在のプロジェクト進行の勢いを維持していく」と述べている。

出典:Georgia Power

 

三門原子力発電所1号機がフル出力に到達

中国核工業集団(CNNC)と国家核電技術公司(SNPTC)は声明を出し、中国の浙江省に建設された三門原子力発電所の1号機が初めてフル出力に達したと発表した。同機は昨年6月にホットテストを終了して以来、何ヵ月にもわたってこの目標を目指してきた。4月25日には燃料集合体の炉心への装荷が始まり、6月21日には連鎖反応が確認された。6月27日には初めて、原子力エネルギーで作られた蒸気がタービンを回している。三門1号機は2018年末までに営業運転を開始する予定である。

出典:World Nuclear News

 

中国の原子力推進に関する記事

ネットメディアのAxiosは中国の原子力に関する目標や現状を取り上げる記事を掲載した。これによると、「中国がエネルギー開発戦略アクションプランで定めた目標を達成すれば、世界の原子力利用国のリーダーになり、原子力産業の勢力図を根本的に書き換えてしまうことになる」。また、同記事の説明によると、中国の原子力産業はほぼ完全に軽水炉を頼りとしているが、1980年代から「高速中性子」炉の開発も進めてきている。ただし、中国の原子力産業の成長をもってしても、いくつかのハードルが存在しており、福島事故後の反対世論や、GDPや電力需要が期待されたほどの速度では伸びていないことなどがあげられている。

出典:Axios

 

2017年も世界の原子力発電は増加

世界原子力協会(WNA)が発表したレポートによると、2017年の全世界での原子力による発電量は前年よりも増加しており、これで5年連続の増加とのことである。2017年に全世界の原子力発電所は合計で2,506 TWhの電力を発電しており、これは世界の電力需要の10%以上を占めている。さらに、設備稼働率の世界平均値も年々増加しており、81.8%となった。レポート全文はこちら

出典:Power

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