世界のエネルギーニュース総括:7月3日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜に公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

米要人グループ、ペリー長官への書簡にて原子力エネルギーを支持

アメリカの政府高官、国会議員、陸軍および海軍の将官、国家安全保障問題担当大統領補佐官、関連産業代表、といった名高い職位の経験者らは共同で6月26日、エネルギー庁長官のリック・ペリー氏に書簡を送付した。この書簡は、アメリカの国家安全保障における原子力の重要性を強調するものである。75名の著名人からなるこのグループは、アメリカの原子力発電所の維持や、強靭かつ持続可能な民生原子力産業の保持について、優れた見識をまとめている。書簡は先週、ペリー長官やその他の政府高官らに送付された。我々、日米ラウンドテーブルの代表者であるスコット・キャンベルもこの書簡に署名している。署名者らは書簡のなかでペリー長官に対して、「原子力エネルギーの民生利用がアメリカの国家安全保障を支えていることを認める」よう勧め、また「原子力発電所の国家安全保障に係る特質が政策決定者に適切に認められ、電力市場でも価値を与えられるよう、具体的な手順を進めていくことを求める」としている。書簡の全文はこちらで公開されている。

(訳注:この書簡には26日以降にも署名者が加わっており、現在77名となっている。)

出典:NEI, World Nuclear News

 

日本、カザフスタンの原子力エネルギーに投資

カザフスタンのジェニス・カシムベク投資・開発大臣は先週、日本とカザフスタンが七つの共同プロジェクト実施に向けて動いていることを発表した。総事業費は20億米ドルに上る。発表のなかでカシムベク氏は「我々両国は戦略的かつ友好的な関係にある。我が国としては、石油化学、インフラ、薬学、エネルギー、情報技術、イノベーションといった分野で日本とは互恵関係にあると考えており、国際協力の可能性を見込んでいる」と述べた。このイベントでは、カザフスタン・ニュークリア・パワー・プランツ社と日本原子力発電および丸紅ユティリティ・サービスとの間で原子力エネルギー利用に関する覚書が締結されている。

出典:The Astana Times

 

マティス国防長官、日本との関係維持に尽力

アメリカのジェームズ・マティス国防長官は先週、日本の小野寺五典防衛大臣と会談し、日米軍事同盟について議論した。東京を訪れた彼は、1970-1980年代に拉致された日本人の帰国に向けて、アメリカは日本と共に北朝鮮に圧力をかけていくことを保証した。6月の米朝首脳会談ではトランプ大統領も、北朝鮮が拉致被害者を日本に返すことを望むと発言している。マティス長官は今回の訪日を通じて、北朝鮮に関する日本の不安を和らげることに取り組んだ。そして彼は、「この激動の時代において、日本とアメリカの長きにわたる同盟関係は強固なものとして機能している」と述べている。

出典:The Wall Street Journal

 

中国で原子力発電所が系統に接続

EDFグループは中国広核集団(CGNパワー)と共同で、台山原子力発電所の1号機が系統に接続されたことを発表した。これにより、同機は世界で初めて系統接続と発電を行ったEPRとなった。今回の系統接続は、中国およびイギリスの原子力産業にとって、重要な一歩である。「台山1号機が系統に接続し、安全かつ高効率で稼働し始めたことは、中国にとっても大きな一歩だが、イギリスにとっても重要だ。イギリスではヒンクリーポイントC(HPC)およびサイズウェルCで、これと同じEPR技術が使用される。EPRの発電所が初めて電力ネットワークに接続されたという事実は、この炉にかける我々の自信、そしてHPCプロジェクト全体にかける我々の自信を一層強化するものだ」と、CGNイギリスの社長であるZheng Dongshan氏は語っている。出典元によると、台山1号機は信頼性の高い低炭素電力を、4百万世帯以上の中国の家庭に届けられるという。

出典:World Nuclear News

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