世界のエネルギーニュース総括:7月13日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜に公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

日米ラウンドテーブル会員企業が小型モジュール炉でカナダ企業と提携

日米ラウンドテーブルの会員企業であるARCニュークリア(ARC)とGE日立ニュークリア・エナジー(GEH)は、ニューブランズウィック・パワー(NBパワー)およびその関連会社と提携することで合意した。この提携は、ARCの第四世代ナトリウム冷却高速炉の技術をベースとして、先進的小型モジュール炉(SMR)の開発、認証、建設を目指すものである。ARCはNBパワーのポイント・ルプロー原子力発電所サイトにおいて、同社が保有するARC-100原子炉の将来的な活用可能性を共同で模索することに合意した。ARCはこの取組に関して、数十年のナトリウム高速炉開発の経験を有する。これに対してGEHは、世界中に存在する沸騰水型原子炉の、元祖製造事業者として60年の歴史を持っており、広範なエンジニアリング経験と高い技術力、そして大規模な投資を提供する。

出典:BusinessWire

 

日本、次世代原子炉開発のためのイニシアティブ立ち上げへ

日本は原子力をエネルギー源として存続させるため、「より安全性を高めた低コストの次世代型原子炉を開発する」ための官民パートナーシップを立ち上げる。日本の経済産業省は本プロジェクトを開始するにあたって、電力会社や原子炉メーカーとの協議を進めている。設立される協議体には東京電力ホールディングス、関西電力、三菱重工、日立といった企業が参加する予定だ。日本政府は今月、第5次エネルギー基本計画を承認したところである。同計画では、原子力を「長期的なエネルギー需給構造の安定性に寄与する重要なベースロード電源」と表現しているほか、2030年のエネルギーミックスにおける原子力の比率20-22%を実現するために必要な対応を着実に進めるとしている。

出典:Nikkei Asian Review, World Nuclear Association

 

米国DOE、原子力技術の研究開発に出資

アメリカのエネルギー省(DOE)は、先進的原子力技術に関する9件の研究開発プロジェクトに2千万ドル近くの資金を提供すると発表した。これらはDOE原子力エネルギー局の、「アメリカにおける原子力利用推進に資する、革新的かつ業界主導型の原子炉設計および付随技術開発のための共同出資プロジェクト」公募の第二カテゴリーとして採択されたものである。DOEはこの公募について12月に発表しており、アメリカの先進的原子力技術開発に係る産業支援事業として2018年度に実施される予定としていた。本公募は三つのカテゴリーからなり、その内訳は1) 「完全新規」技術実証の準備、2) 先進的原子炉開発プロジェクト、3) 規制対応に係る取組に対する助成金、となっている。

出典:World Nuclear News

 

原子力の再起

原子力分野でのイノベーションが再び盛り上がってきているとの記事が、Real Clear Energyに掲載された。その再起を支えるのは新たな政策や技術である。そして、人々や政府の中で、原子力がクリーンで持続可能な電源だとする価値観が強まることで、その動きはさらなる後押しを受けている。同記事において筆者は、原子力によって宇宙航行の高度化や、既存設備の支援、そして信頼性の高いクリーンなエネルギーの提供、といったことができると説いている。

出典:Real Clear Energy

 

 

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