世界のエネルギーニュース総括:5月25日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜に公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

米国、日本、カナダ、英国、温暖化ガス対策のための原子力イニシアティブを設立

米国、日本、カナダ、そして英国は共同でNuclear Innovation: Clean Energy Future (NICE Future)イニシアティブの立ち上げに向けて動いている。米国エネルギー省のウェブサイトに特設されたページによると、このイニシアティブは「世界的な取組み」であり、「原子力が将来のイノベーションや、先進的エネルギーシステムに関する議論の一角を占めることを明確にする」ものであると説明されている。同イニシアティブは世界的な脱炭素化の試みにおいて、革新的な原子力システムの利用を推進していくものであり、米国エネルギー省としては淡水化、工業プロセスにおける熱利用、再生可能エネルギーとの統合、電力系統の柔軟性向上、水素製造、エネルギー貯蔵といった用途での原子力エネルギー利用を推進していくとしている。同イニシアティブは勢いをつけつつあり、12ヵ国以上が参加に関心を示している。同イニシアティブに関するさらなる情報は、こちらを参照されたい。

出典:Climate Change News

 

日本の電力会社、原子力発電の比重増へ

関西電力は自社の電源構成に占める、原子力発電の割合を引き上げつつあるなか、「液化天然ガス(LNG)のスポット買取を停止する予定であり、長期の供給契約についても慎重に検討する」としている。福島第一原子力発電所での事故が起こるまで、関西電力は日本の電力会社のなかで最も原子力発電を多用していた。また、2011年以降に日本で発電を再開した8基の原発のうち、4基が関西電力のものである。さらに同社は2017年度において、「原発の設備利用率を過去6年間で最大の18%にまで引き上げている」とのことだ。関西電力は今後、原子力、再生可能エネルギー、および水力による発電量を全体の50%以上にまで増やし、LNGへの依存度を引き下げる計画である。

出典:Reuters

 

日本の電力会社、新たな原発の運転開始に向けた動き

中国電力は「島根県の島根原子力発電所3号機が運転前の検査に入る」ことについて、地方政府に了解を求めた。同機は改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)を採用しており、その建設作業は完了に近づきつつある。建設開始は2005年12月で、2011年12月には運転を開始する予定であったが、福島事故の影響で計画は狂い、作業が中断されていた。中国電力の清水希茂社長は同機について、電気料金を安定させつつ、安定的な電力供給の確保および二酸化炭素排出量の排出を実現するために不可欠であると語っている。

出典:World Nuclear News

 

米上院、ユッカマウンテンを含む予算措置を承認

今週始め、2019年の支出計画が上院のエネルギー・水資源歳出小委員会を通過したが、これにはトランプ政権によって提案された、研究費の大幅な削減は盛り込まれていない。トランプ政権の予算案では研究プログラムに対する支出が削られており、その対象には原子力安全も含まれていた。また、通過した法案にはユッカマウンテン放射性廃棄物処分場プロジェクトの再開に向けた支出も含まれている。

出典:Roll Call

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