世界のエネルギーニュース総括:4月27日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜に公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

フランスと米国が高速炉について協力

4月26日、米国エネルギー省(DOE)とフランス原子力・代替エネルギー庁(CEA)は、高速中性子ナトリウム冷却炉に関する協力強化を目指した主旨書に署名した。具体的には、「DOEとCEAは、モデル化からシミュレーション・検証、技術試験、サプライチェーンへのアクセス、実験施設、先端材料などの、高速中性子ナトリウム冷却炉開発に関する更なる協力の分野を模索する」。フランスの電力のほぼ半分が同国の原子力発電でまかなわれている。二酸化炭素排出量を削減するためには、再生可能エネルギー技術を用いながら、原子力発電を維持することが同国にとって重要となる。リック・ペリーDOE長官は、米国の原子力発電の強力な支持者であり、このような合意文書は米国の原子力産業を近代化させ再成長させることに資するだろう。

出典: The Washington ExaminerWorld Nuclear News

 

新たな報告書が、電力コストとCO2排出量削減のための原子力発電所の重要性を描く

オハイオ州とペンシルベニア州の4基の原子炉が閉鎖するという発表を踏まえ、Brattle Groupのエコノミストは閉鎖の環境上そして電気料金に与える影響を調査した。具体的には、報告書では閉鎖は以下のような影響があると指摘している:

  • 年間2,100万トンを超える二酸化炭素排出量の増加
  • 「PJM管内全体での再生可能エネルギー発電電力量よりも大きなゼロエミッション電源の喪失を引き起こし、再生可能エネルギー投資の25年分の排出量に関する利益を逆転させる」
  • PJM管内において「消費者への電力コスト」を15億ドル増加させる

報告書全文はこちらをご覧ください。

出典: The Brattle Group

 

中国のAP1000で燃料装荷が開始される

中国浙江省に立地する三門原子力発電所の炉心への燃料装荷が4月25日に開始され、最初のウェスチングハウ社製AP1000が運転開始に一歩近づいた。三門1号機は、すべての機能、技術、安全性、中国規制当局による審査を成功裏に完了した。ウェスチングハウス社の代表者は、「全ての試験がフル出力で安全かつ首尾よく完了するまで、燃料装荷プロセスに続いて、初臨界、系統への初並列、出力上昇試験が続く。」と述べた。発電所は、今年中に運転を開始する予定。

出典: World Nuclear News

 

東京電力は福島第一2号機の映像を公開

今週、東京電力は福島第一原子力発電所2号機の格納容器内部を撮影した映像を公開した。映像は、圧力容器を貫通して落ちた溶融燃料の領域を撮影している。東京電力は、1月に格納容器内部へパイプをつけたカメラを送り込んでおり、現在は、格納容器をより詳細に調査するためロボットを用いることを検討している。

出典: The Mainichi

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