世界のエネルギーニュース総括:4月12日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜に公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

日本のエネルギー政策懇談会は原子力発電が排出量目標達成に資すると提言

今週、日本のエネルギー情勢懇談会は、原子力発電所の継続的な建設は日本の長期的な排出量目標達成を助ける可能性があると宣言した。懇談会は、「より安全でより経済的な原子炉の開発を産業界に可能とさせる技術革新の迅速化」を提言した。懇談会の提言は、2050年の排出量削減目標も含んだ日本の2030年に向けたエネルギー計画の見直しに用いられる予定である。資源エネルギー庁戦略企画室長の田中氏は、「提言は、原子炉の新設やリプレースの可能性について具体的に言及していないが、そのような可能性を否定もしていない」と述べた。

出典: Reuters

 

大飯3号機が商業運転を再開

4月10日、福井県の大飯発電所3号機が商業運転を再開した。今回の営業運転再開は、福島第一事故を受けて2013年7月に導入された安全基準を大飯3、4号機が満たしているという2017年5月の原子力規制委員会(NRA)の判断を踏まえたものである。関西電力取締役社長の岩根茂樹氏は、「再稼動後の安全運転の実績を一つひとつ積み重ねるとともに、原子力の重要性や安全性について広く社会の皆さまにご理解を賜る活動に全力を尽くしていく」と述べた。42基の運転可能な原子炉の中でNRAの審査に合格したもののうち、大飯3号機は商業運転を再開した6番目の炉である。大飯4号機は5月半ばに運転を再開する見込みであり、今年中には佐賀県に立地する玄海3、4号機の再稼動が見込まれる。

出典: World Nuclear News

 

米国の原子力発電所閉鎖は気候変動目標の後退を示唆する

Third Wayは、米国の原子力発電所の閉鎖は、オバマ政権によって策定された米国の気候変動目標の後退をもたらす、という報告書を公表した。報告書によると、「2015年、米国の原子力発電所だけで、地球上の全ての風力発電所が発電したものと同量のゼロカーボン電力を発電した。」しかしながら、安価な天然ガス価格によって、原子力発電所はさらに競争に晒されており、閉鎖につながるような財務状況に直面している。これらの閉鎖は、米国が気候イニシアチブを達成する上で重大な後退を引き起こすと見込まれる。報告書全文はこちらをご覧ください。

 

DOEは新たな技術を奨励して米国原子力部門を支援

米国エネルギー省原子力局第一副次官補であるエド・マクギニス氏は、今週初めに行なわれたBloomberg New Energy Finance Future of Energy Summitにおいて、米国の原子力産業の将来について前向きな発言を行なった。同氏は、現在の形での原子力産業は縮小すると認めているが、新たな技術が業界を改革し、米国のエネルギー分野の重要な要素という機能を果たすだろうと主張した。マクギニス氏は、新たな、小型のモジュラー炉の開発にともない、米国は「原子力分野においてとても破壊的でエキサイティングな時代を目撃することになるだろう」と述べた。

出典: Bloomberg 

 

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