世界のエネルギーニュース総括:3月29日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜に公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

Atlantic Councilが米国原子力発電と中ロの挑戦に関する報告書を公表

今週、Atlantic Councilは「米国の原子力発電におけるリーダーシップと中ロの挑戦(US Nuclear-Power Leadership and the Chinese and Russian Challenge)」と題する報告書を公表した。報告書は、Howard Baker Forumの支援を受けて2017年11月にAtlantic Councilが主催したラウンドテーブルでの議論の成果をまとめたものである。報告書では、米国の原子力が、トランプ政権が取り組まなければならない危機にどのように直面しているかを強調している。また、米国原子力産業が「戦略的および防衛的な観点から極めて重要である」と主張する。ロシアと中国は、現在、国内ならびに海外で自国の原子力発電プログラムを拡大するため幅広いリソースを用いている。米国は、堅牢な自国の原子力プログラムをもってこの動きに対応しなければならない。これまで、本報告書はPoliticoのMorning EnergyAxios GenerateThe Washington Examiner、またWashington ExaminerのDaily on Energyで取り上げられている。

 

UAEは原子力発電の開始を予定

UAEは韓国電力と協力し、「アラブ世界で最初となる商業原子炉、石油資源が豊富なUAEの化石燃料への依存を削減しよりクリーンなエネルギー源開発へ向けた取り組みのマイルストーン」の建設完了に向かっている。発電所の1号機は、5月に燃料装荷を開始する予定であり、これは4基建設されるうちの最初の炉となる。UAE政府は、4基の原子炉は国内の電力のうち約25%を発電し、5,600MWhを発電すると見込んでいる。アブダビ皇太子であるムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子は、「UAEの原子力平和利用プログラムは、エネルギー安全保障を強化することや経済を多様化すること、また国民に雇用機会を創出することによって、我が国の成長において戦略的な役割を果たすだろう。」と述べた。

出典: Mercury News

 

なぜ日本は再生可能エネルギーと原子力の両方をエネルギーミックスに含めるべきなのか

ディヴィッド・リヴィングストン氏(Atlantic CouncilのGlobal Energy Center)は、日本はエネルギーミックスに再生可能エネルギーと原子力の両方を含めるべきであり、それによって、日本は国際的なエネルギー資源への依存を低減し、温室効果ガスを削減することができると主張する。記事において、リヴィングストン氏は、「2011年の福島第一事故後、日本のエネルギー輸入への依存は93%まで上昇し、エネルギーコストも急激に上昇、消費者と産業に負担を課している」と述べた。同氏は、再生可能エネルギーと原子力は、高コストと安全上の懸念から日本においてあまり好まれなくなっていると主張する。しかしながら、日本は、将来のエネルギー安全保障を確保するため、多様化したエネルギーポートフォリオをつくることによって利益を得られるだろう。

出典: The Energy Collective

 

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