世界のエネルギーニュース総括:11月2日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

米国、新規のウラン採掘事業解禁を目指す

米国の政府当局者は今週、グランドキャニオン近辺の公有地における新たなウラン採鉱契約を禁ずる、オバマ政権による措置の停止を検討している、と話した。先週農務省が公表したレポートでは、「この勧告を採用すれば、ウラン資源の調査や開発を可能にする米国の鉱業法に準拠して、一部の土地で採掘を再開できるかもしれない」と書かれている。本件に関してパブリックコメントの募集期間が設けられるが、このプロセスがいつ始まり、最終的な決定がいつ下るのかは明らかにされていない。

出典: Dayton Daily News

米国各地で原子力への支援措置

米国のコネチカット州、オハイオ州、ペンシルベニア州で、原子力発電所が稼動し続けられるよう支援する措置が採られている。この中には各州内の原子力発電に対する補助も含まれる。コネチカット州のマロイ知事は、「ドミニオンエナジー社がウォーターフォードに所有するミルストン原子力発電所の発電量の75%までを、他のCO2フリーな電源との競争入札により販売できるよう、現行の規制の改変を州エネルギー当局者に認める」法案に署名した。一方オハイオ州では、州内に立地する原子力発電所を保護する法律が導入された。さらにペンシルベニア州議会では、連邦エネルギー規制委員会に対してエネルギー省による送電網の回復力を適切に評価する規則を支持するよう求める決議が採択されている。

出典: Power Magazine

バングラデシュ、初の原子力発電所建設開始へ

来月、ロシアの協力のもとバングラデシュ初となる原子力発電所の建設工事が開始する予定。原子炉の完成は2024年を予定している、とバングラデシュ科学技術担当大臣が水曜日に発言した。ロシアのロスアトム社は1100MWの原子炉2基の建設と保守管理を任されている。また、ロシアは125億ドルと推定される同プロジェクトの資金の90%を提供している。今回建設される2基は、バングラデシュの発電構成の10%を占める見込み。

出典: Reuters

中国、初の洋上原子力発電所を完成へ

中国は北東部の渤海における原子力発電所の建設に取り組んでいる。これは同国初の洋上原子力発電所となり、北京の海洋進出の野望を膨らませると同時に、「係争地での原子力利用」について周辺国の懸念を呼んでいる。洋上発電所の電力は、中国が一帯に所有する原油やガス採掘装置に供給され、将来的には南シナ海にも電気を供給する予定。中国船舶重工集団のエンジニアであるZhang Nailiang氏は、このような洋上原子力発電が「習近平主席が今月の共産党大会で繰り返し主張していた、海洋における存在感の強化」に貢献するだろう、と話している。

出典: The Asahi Shimbun

 

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