世界のエネルギーニュース総括: 9月7日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

 

東電、再稼動に向け前進の見込みで株価上昇

木曜、東京電力が原子力発電所の再稼動に向けた認可を得られる見通しに関する報道を受け、同社の株価が3%以上上昇した。読売新聞など複数のメディアによれば、東電の柏崎刈羽原子力発電所にある2基の原子炉が、早ければ来週にも再稼動に向けた第一段階の許可を得る可能性がある。仮に東電が日本の原子力規制委員会から認可を取得すると、柏崎刈羽原子力発電所が立地する新潟県の知事の同意を得ることが次の難関になる。新潟県は現在、独自のセキュリティに関するレビューに取り組んでおり、最も早い場合でも2020年までは完了しない見込み。

出典:Reuters

 

小型モジュラー炉開発で米ニュースケールが英国に協力を提案

米国のニュースケールパワー社が今週、英国における同社の小型モジュラー炉(SMR)の展開に関するアクションプランを発表した。5段階のアクションプランは「世界のエネルギーシステム情勢を一転させる技術」の開発を目指したもの。ニュースケールは、石炭火力発電所や原子力発電所の老朽化によって英国が直面するエネルギー供給の課題に対して、新しいSMR技術が有効であると考えている。ニュースケールの最高営業責任者であるトム・マンディ氏は、声明の中で「われわれの英国SMRアクションプランは、ニュースケールの技術が英国の生産ラインで製品化され、2020年代には英国の家庭に電力を供給し、やがては英国を豊かなグローバル市場への輸出拠点への成長させるための明確なビジョンを示している」と述べた。英国政府はこれからアクションプランの受け入れを検討する。

出典:World Nuclear News

 

中国でウェスチングハウスのAP1000が運開に向け前進

中国の三門原子力発電所で建設されている2基目のAP1000が運転開始に向けた重要なステップを完了した。浙江省に位置する新設の炉では、冷温での静水学的試験すなわち「原子炉の一次冷却系に水を注入し、冷却材ポンプによって高圧で循環させることで、冷却系および関連する高圧系の溶接部、結合部、配管ならびに関連機器が規制基準に適合していることを実証する」試験が行われた。この試験の完了により、三門原子力発電所2号機は2018年の運開に一歩近づく。同じサイトに立地する1号機は2016年5月に同様の試験を完了し、今年中に運転を開始する見込み。

出典:World Nuclear News

 

ポーランド、初の原子力発電所建設に向けた取り組み

ポーランドのエネルギー大臣は水曜日、二酸化炭素排出量を削減するべく同国が2029年までに初の原子力発電所を建設することを目指している、と話した。現在のポーランドの主たるエネルギー源は石炭であり、与党の法と正義党はこの状況の変化を望んでいる。エネルギー省のクシシュトフ・トルジェフスキ大臣は、政府が「2029年から5年間隔で3基(の原子力発電所)を建設する」ことを望んでいると話した。エネルギー省では今後、資金計画を作成して政府に提出しなければならない。最終的なプロジェクトの実施可否は政府が判断する。

出典:Reuters

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