世界のエネルギーニュース総括: 8月17日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

 

米国の安全保障における原子力エネルギーの役割を分析した報告書

前米国エネルギー省長官のモニツ氏が自身のNPO団体「Energy Futures Initiative」とともに公表した報告書によれば、同氏は原子力産業が米国の安全保障において重要な役割を果たす、と見ている。「米国の原子力エネルギー事業:国家の安全保障の要(The U.S. Nuclear Energy Enterprise: A Key National Security Enabler )」と題した報告書では、「米国の安全保障上の要件を満たす上で原子力産業が担っている中心的な役割を調査するとともに、同国の電力システムの需要を満たし、ロバストな国内サプライチェーン(設備、サービス、専門的人材など)を維持することで、米国が国際的な核不拡散戦略を主導するために不可欠な役割を果たしている」と述べられている。レポートの中では、税制上の優遇措置や政府による債務保証、さらには米国内での原子力技術研究の拡大の必要性が強調されている。全文はこちら

出典:Energy Futures Initiative, Bloomberg

 

中国、浮体式原子力発電所20基を計画

先週、中国核能電力集団(CNNP)は南シナ海などの係争地を含む地域で電力や熱を供給するため、20基の「浮体式」原子力発電所を建設する計画を発表した。これらの洋上設備を建設するための会社を、CNNPや上海電力集団を含む5社が共同で設立した。プロジェクトの目標は、「中国の海におけるパワーを開発し、海上のシルクロードを発展させ、原子力駆動の民間および軍用の船舶を統合すること」だとされている。

出典:Global Construction Review

 

連邦エネルギー規制委員会の新・暫定委員長、ベースロード電源としての原子力エネルギーの重要性を強調

新たに任命された連邦エネルギー規制委員会のニール・チャタジー暫定委員長は、米国のエネルギーミックスにおけるベースロード電源の重要性が認識されるよう、働きを強めている。最近行われたインタビューで、暫定委員長は「石炭や原子力を含む電源が系統に提供するサービスの価値を考慮して、適切な補正が行われる必要がある」との考えを示した。チャタジー氏は米国の安全保障においてベースロード電源の確保が不可欠であるとの認識で、エネルギー省のペリー長官も「われわれの系統のベースロードを確保し、確実に維持することは国家安全保障上の課題である」と同様の見方を示している。チャタジー氏の推薦は8月4日に上院によって承認され、トランプ氏が指名するケビン・マッキンタイヤ氏の着任が決まるまで暫定的に委員長を務める。

出典:Green Tech Media

 

ボーグル発電所で最初の蒸気発生器設置完了

ジョージア州ボーグル原子力発電所では、3号機の格納容器内に蒸気発生器が設置され、建設に進展が見られた。AP1000の建設現場では、サウス・ニュークリア社が現場の管理を行うようになってから初めての大きな工程上の進展となる。2基建設されているAP1000には、それぞれ2機の蒸気発生器が必要となる。蒸気発生器はAP1000の中でも大きな部品の一つで、その設置は原子力発電所の建設に向けた大きな一歩となる。

出典:World Nuclear News

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