世界のエネルギーニュース総括: 8月10日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

 

IAEA、長期的に見れば原子力需要の伸びしろは依然大きいとの見解

国際原子力機関(IAEA)は、長期的な原子力需要の伸びしろは依然として大きいとの見解を示す新たなレポートを公表した。同機関は、原子力が低炭素エネルギー源であるという認知が今後も広まり、原子力分野の技術が進歩し続ければ、原子力需要は拡大するとの見通し。レポートには、この先世界的な原子力利用の拡大が鈍化する一方、気候変動に関する懸念が原子力部門への投資を加速させる、という見方も示されている。具体的には、「2016年と比較して2030年には42%、2040年には83%、2050年には123%の増加。低いケースでは2030年に12%、2040年に15%の発電容量の減少に続いて、2050年に現在と同じ水準に回復する」と予想されている。

出典: The International Atomic Energy Agency

 

ユッカマウンテン再開へ新たな一歩

8月8日に原子力規制委員会で行われた投票の結果、ユッカマウンテンの放射性廃棄物処分場を認可するために必要とされるプロセスのうち、「情報収集」のステップを開始することが決まった。また、原子力規制委員会はユッカマウンテンに施設を建設するための活動の費用として11万ドルの予算を承認した。同委員会は声明で、「これらのステップは、現在保留されている許認可の判断に関連した情報収集活動の一部である」「これらの活動によって、高レベル放射性廃棄物プログラムの予算執行を実現するための効率的かつ情報収集に基づいた意思決定を可能にする」と述べた。次のステップとしては、許認可活動支援のための諮問委員会の会合を開き、諮問委員会のメンバーや一般から原子力規制委員会へのインプットを得る。

出典: The Washington Examiner

 

米国エネルギー省に新たな副長官

先週、ダン・ブルイエット氏が米国エネルギー省の新たな副長官となることを上院が承認した。ブルイエット氏は以前、ジョージW.ブッシュ政権下でエネルギー省の職員だった。2001年から2003年にかけてエネルギー省議会・政府間関係担当の次官補を務め、下院エネルギー・商業委員会の首席補佐官にも任命されている。民間では、フォードモーター社の副社長を務め、2004年から2006年にかけて政策・政府対応チームを統率した。とりわけ、ブルイエット氏は上院から承認されたエネルギー省の職員としては今年2人目である。

出典: The Hill

 

小型モジュラー炉に好意的な報道

CNBCが発表した記事で、ニュースケールパワー社の小型モジュラー炉は「われわれの原子力エネルギーに対する見方を変えてくれるかもしれない技術」として取り上げられた。記事では小型モジュラー炉の長所として、炉のサイズや必要となる投資の規模の小ささが紹介された。同社の共同設立者で最高技術責任者のホセN.レイエス氏は、小型モジュラー炉がコスト削減や格段に安全な原子力発電所をもたらす可能性について説明した。

出典: CNBC

 

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