世界のエネルギーニュース総括: 6月29日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

 

米国エネルギー省、原子力や小型モジュラー炉に対する支援を表明

今週、米国エネルギー省のリック・ペリー長官は原子力に対する支持を表明している。同氏はホワイトハウスの記者会見で、エネルギー省の目標の一つは「再び原子力をクールにする」ことだと述べた。原子力を米国のエネルギー政策の中に組込むことへの賛意と、政府の規制拡大が原子力産業の妨げとなっているとの認識に言及した。さらに、「この政権は、原子力技術開発が世の趨勢を逆転させる力を持っており、われわれのクリーンエネルギー促進の取り組みにおいて国際的にも重要な役割を果たすと信じている。先進的原子炉や小型モジュラー炉開発といった技術開発によって、これらの目的が果たせると思う」と述べた。

出典: The Washington Examiner, Nuclear Energy Institute

 

原子力新設設備容量、2016年は過去25年で最大の増加

2016年には10基の新たな原子炉が運転を開始し、世界の原子力設備容量に9GWeの増加がみられた。これは過去25年間で最大の年間の増加。その多くが中国による原子力開発の推進によるものである。新設された10基のうち5基は中国に立地しており、建設中の原子炉の3分の1も同国にある。また2016年には世界の総原子力発電量が4年連続で増加傾向にあり、電力システムの拡大に迫る勢い。

出典: World Nuclear News

 

米国議会の予算委員会でユッカマウンテン関連法案が通過

米国で6月28日、ユッカマウンテンを正式に放射性廃棄物処分場とし、その準備や許認可活動が終わるまでの間は暫定貯蔵施設を設けることを認めるH.R.3035法案が議会下院エネルギー・商業委員会で可決された。法案には、民間のイニシアチブによる貯蔵施設の整備も含まれ、現在39の州で溜まっている使用済燃料を搬出させることを目指している。法案は49対4で可決され、今後は下院の議場に持ち込まれる。法案のファクトシートはこちら

出典: The House Energy and Commerce Committee

 

英国、原子力利用の立場を再確認

6月27日、英国ビジネス・エネルギー・産業戦略省エネルギー担当政務次官のリチャード・ハリントン氏は、同国が今後も原子力を利用する方針であることを表明した。大臣はロンドンで開催された原子力産業協会の企画「原子力新規建設2017(Nuclear New Build 2017)」において、「この先数十年で多くの既設炉が寿命を迎えるが、低炭素発電に対する需要は増えるだろう…このため、原子力発電は今後も重要な役割を担い、原子力産業には今後も多くの機会がめぐってくるだろう」と述べた。加えて、大臣は小型モジュラー炉についても言及し、英国がエネルギーおよび気候変動の課題に取り組む上で、考慮に値する選択肢であるとの見解を示した。

出典: World Nuclear News

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