世界のエネルギーニュース総括: 10月26日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

 

安倍氏率いる与党勝利は原子力エネルギーに追い風

国政選挙における安倍晋三政権の勝利は、日本が2030年までに同国の電力の5分の1程度を原子力エネルギーでまかなうという目標を果たすための後押しになる、と日本エネルギー経済研究所(IEEJ)は考えている。今週、安倍氏が率いる自由民主党は日本の国政選挙において大勝し、連立与党が巻き返した。自由民主党は原子力を日本の主要なエネルギー源として維持する、と表明している。

出典:Energy World, ABC News

 

中国は原子力発電の拡大が世界一急速、との報告書が公表される

国際原子力機関は10月25日、中国が世界一急速な原子力発電の拡大を見せる様子を研究した報告書を公表した。同報告書によれば、中国では現在38基の原子炉が運転しており、19基が建設中である。さらに、「中国では、2000年に比べて運転している炉の数が10倍以上に拡大しており、今年だけでも新たに5基が営業運転を開始する予定である」。続くロシアは7基建設中、インドは6基であり、この成績によって中国は最も急速に成長している国となる。報告書では、中国の原子力開発の目的として、石炭依存度の低減、エネルギー安全保障の向上、経済成長への対応を挙げている。

出典:The International Atomic Energy Agency

 

東芝、ウクライナの原子力発電所近代化に協力

東芝とウクライナのエネルゴアトム社は、「ウクライナの原子力発電所におけるタービン関連の最新設備導入のための協力」に関する覚書に署名した。ウクライナには現在4つの原子力発電所があり、エネルゴアトムが運転している。今回の覚書は、タービン建屋内の設備を更新することによって、発電出力、効率、安全性を向上させることが目的。また、東芝とエネルゴアトムは、両社の長期的な協力関係の構築と、「技術面および資金面で最新のソリューション」の導入にも努める。

出典:World Nuclear News

 

韓国、原子力産業を再始動

先週、韓国の文在寅大統領が「停止中の国内の原子力発電プログラムを再始動させることを提言する、という政府パネルの報告」を認め、同国の原子力業界への支援に回った。大統領は以前、原子炉の新設計画の「(生命線の)栓を抜き」、同国の老朽化した原子炉の寿命延長を中止させる、と発言していた。しかし最近行われた世論調査で、6割近くの人が2基の原子炉の建設再開を支持していることが判明し、大統領も主張を反転させた模様。

出典:CNN

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