世界のエネルギーニュース総括: 7月7日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

日本原子力発電、日立と共同で英国原子炉の建設・運転を計画

株式会社日立製作所の子会社で、英国における原子力発電事業開発会社であるホライズン社は、2020年代前半に英国で4~6基の原子炉の運転開始を目指す。ホライズン社には原子力施設の運営経験がないため、日本原子力発電株式会社に本プロジェクトにおける提携を依頼したもの。日本原子力発電株式会社が海外で原子力発電所の運営に参加するのは今回が初となる。
出典: Nikkei Asian Review

海洋放射線レベル、福島後通常レベルに戻る
海洋研究科学委員会の報告では、太平洋の放射線レベルは急速に通常レベルに戻りつつあるとのことだ。報告書共同著者のペレ・マスケ氏によると、「2011年に福島沖の海水から採取された魚のサンプルの半数に安全なレベルを超える放射性物質が含まれていたが、2015年までに制限値を超える数は1%未満まで減少した」とのことである。報告書では米国までの範囲を含めた福島の放射線に関連する20件の研究データを分析している。
出典The Japan Times

 

英国エネルギー・気候変動相、原子力の重要性を強調
英国エネルギーの将来に関する事業者によるウィークリー・エネルギー・サミットでのスピーチにおいて、英国エネルギー・気候変動相アンドレア・レッドサム氏は、英国のエネルギーミックスにおける原子力の重要性を繰り返し述べた。英国には15基の原子炉があり発電電力量の約21%を占めるが、原子力の設備容量の約半分は2025年までに閉鎖される予定である。2025年までに19 GWの新基炉数基が営業運転を開始が期待され、政府は2030年までに16 GWの新規炉の営業運転を目指している。レッドサム氏はこれこそが「今世紀初となる新規炉を試運転し、英国内の6サイトに18 GWの新規原子炉を開発する提案をする開発者と協力する理由なのだ」と述べた。
出典: World Nuclear News

東芝、世界市場への進出を目指す
東芝エネルギーシステムソリューション社社長のダニー・ロデリック氏は、ウエスチングハウスAP1000の売上予想に関する概要を投資家に述べた。現在、米国と中国で8基が建設中であることに加え、東芝は2030年までに少なくとも45基の契約獲得を目指す。早ければ2017年までにインドで6基の取引が期待されることに加え、トルコと米国でも契約獲得を見込んでいる。
出典: Nikkei Asian Review

ドイツの委員会、放射性廃棄物の最終処分場に関する報告書提出
高レベル放射性廃棄物について、最終処分場の建設サイト選定基準や安全要件を審議してきたドイツ政府の代表者委員会が最終報告書を政府に提出した。現在、放射線廃棄物は使用済燃料とともに大部分が原子炉施設に暫定的に貯蔵されており、ドイツの使用済燃料の大部分は海外で再処理されている。報告書では地層処分に関して推奨する方法を提供する。報告書では、サイト選定は住民が参加し、地域、州間、国家レベルによって選定されるべきであると示唆する。
出典: World Nuclear News