世界のエネルギーニュース総括: 6月2日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

 モニズ長官

モニズ長官、米国内原子力発電所の救済策を主張
気候変動に関するパリ合意を契機として、米国内ではこのところ原子力の支持が回復している。The New York Timesの論説ではそれについて綿密な調査を行った。モニズ長官は、最近発生したいくつかの例における原子力の重要性を強調し、その結果原子力が全面に押し出されることになったと公式に述べた。主要な無炭素電源として原子力が盛り返していることを受け、イリノイ州、ニューヨーク州、オハイオ州では、原子力発電所を早期閉鎖から救済するためにイノベーションやテストケースに対する支援を模索する法案が議会に提出された。
出典: The New York Times

もんじゅ、新運営主体を選定できず
高速増殖炉もんじゅの新たな運営主体選定の期限を過ぎ、国による技術支援が危機に追い込まれている。原子力規制委員会は11月、現在の運営主体である日本原子力研究開発機構に代わる運営主体を半年以内に選定するよう勧告した。高速増殖炉は、他の発電所から出た使用済燃料を使い、消費量を上回る核燃料を生成するよう設計されているが、20年以上前に建設が完了して以来、実際にもんじゅが稼働したのは1年未満である。新たな運営主体が選定されない限り、もんじゅ閉鎖の可能性が高まる。
出典: Bloomberg

福島第一、凍土遮水壁設置工事に進展
東京電力ホールディングスは、原子炉4基の周辺における90%以上の凍結範囲の地中温度が0度(華氏32℃)以下になったことを報告した。この報告は1~3月期をカバーしており、凍土遮水壁の運用において目覚ましい進展があったことを示した。凍土遮水壁は、損傷を受けた原子炉建屋内へ地下水が流入および流出することによる地下水汚染を低減することを目的とする。
出典: NuclearStreet

エクセロン、原子力発電所の早期閉鎖に向け着手
エクセロンは、イリノイ州の原子力発電所2基の早期閉鎖に向けて進めて行くことを発表した。先月、エクセロンは、イリノイ州で次世代エネルギー計画(NGEP)が可決されない場合、クリントン原子力発電所とクアド・シティーズ原子力発電所の早期閉鎖を進めて行く可能性に言及していたが、結果を受けて、「イリノイ州議会の会期が終了していないため、NGEP法の検討に向けた道のりは不透明である。そのため、エクセロンは2サイトの早期閉鎖に向けて必要な手続きを開始した」と発表した。クリントン原子力発電所は2017年6月1日に、クアド・シティーズ原子力発電所は2018年にそれぞれ早期閉鎖される見込みだ。
出典: World Nuclear News

仏国電力部門、ストライキへ
仏国CGT労働組合のメンバーは水曜日、全国規模で継続中の労働法改正に反対する運動の一環として、国内全19サイトの原子力発電所で波状ストライキを実施することを投票で決定した。原子力発電所に対しては、セキュリティの観点からストライキ期間中でも最低レベルの発電維持が要求されているにもかかわらず、ブルターニュでは作業員がサン=マロ=ド=ゲルサックにある発電所からの電力供給を停止し、12万5千世帯が停電した。
出典: Reuters, WSOCTV

豪印、民生用原子力協定を最終化
両国は民生用原子力協定に署名した。これを受け、近々豪州からインド向けのウラン供給が開始される見込みである。在印豪高等弁務官は、契約の締結と供給には時間がかかる可能性があると述べたものの、インドへのウラン供給に向けた活発な議論が続いていると述べた。民生用原子力協力に向けた二国間の会談は2012年から開始された。
出典: First Post India