世界のエネルギーニュース総括: 2月17日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

 

東芝、損失額発表と会長引責辞任

東芝は損失額63億ドルと原子力発電所建設事業から撤退する意向を発表した。志賀重範会長は引責辞任する。発表された未監査の決算発表は、業績が「大きく修正される」可能性があると報じられる。

出典: The New York Times Japan Today

 

東芝の巨額損失、いまだ全貌視えず

巨額の損失計上とその後の不確実性にもかかわらず、計画を進めるプロジェクトもあるようだ。インドは、東芝の財政悪化によってウェスチングハウスから原子炉6基を購入する計画が中止される二次的影響を想定していない。サウスカロライナE&Gと州の事業者であるサンティークーパーもジェンキンスビルに建設中の原子炉2基を完成させるための新たな確約を、ウェスチングハウスと東芝によって得たと報じられる。東芝は英国ムーアサイド発電所の建設開始前に株式を売却する計画であることが報じられているが、プロジェクトへの参加意思を表明している。

出典: Reuters, The State, BBC

 

島根1号機、廃止措置計画申請書に係る補正書提出

中国電力は原子力規制委員会に対して、島根原子力発電所1号機の廃止措置計画認可申請書に係る補正書を提出した。これまでの審査状況を踏まえ、島根2号機に影響を及ぼさないよう廃止措置を実施する旨の追加や、使用済燃料プールの水全喪失時の燃料健全性等の評価内容の追加などを反映するものである。

出典: World Nuclear News

 

ブレークスルー研究所、2016年を原子力設備容量の当たり年と発表

ブレークスルー研究所は、2016年は原子力の設備容量の当たり年であるとする報告書を発表した。10基が発電を開始し、世界全体で9.5GWの設備容量が追加された。これは1990年以来の年間最大追加容量であり、2015年も加えると、1989~1990年以来、最も多く原子力の設備容量が追加された2年間であった。これらの新規炉は、中国、パキスタン、インド、ロシア、米国など多くの国によるものである。

出典The Breakthrough Institute 

 

イリノイ州企業、エクセロン救済法の停止を要求

イリノイ州で石炭または天然ガス発電プラントを所有する4企業は、12月にラウナー州知事が署名し法制化されたイリノイ州フューチャー・エナジー・ジョブ法の停止を求め裁判を起こした。原告は、コルドバとクリントンのエクセロンの原子力発電所はエネルギー市場での競争力がなく、州は消費者に過剰請求することによってエクセロンの救済を求めていると主張する。また、「これら経済性のない原子力発電所にてこ入れし、ゼロ・エミッション・クレジット経由で少なくともあと10年間は市場で維持する」ためにイリノイ州議会が制定した法律は、「エクセロンに対して10年にわたり推定2億3,500万ドルを支払う囚われの納税者を生み出す」ことに繋がるだろうと主張する。

出典Quad-City Times