世界のエネルギーニュース総括: 9月1日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

 

東京電力福島第一発電所において凍土遮水壁の建設作業の側で放射線量を測定する作業員

福島第一凍土遮水壁、完全凍結が困難に

最近の台風によって福島第一発電所の地下水流入を止める計画であった凍土遮水壁の一部融解が報じられる中で、費用と時間がかかるこの計画が着実に進展していないことに対する懸念といらだちが現れ始めた。凍土遮水壁によって地下水が封じ込められてはいるものの、これまで凍土壁の完全凍結には成功していない。

出典: Deutsche Welle, The Asahi Shimbun

 

中国、トルコと原子力協力協定を締結

トルコ国民議会は、原子力の平和利用に関する中・トルコ間協定を批准し、二国間協力が正式なものとなった。この協力に関するプロセスは2012年に開始されたが、本年7月15日にトルコでクーデターが失敗した後に加速された。この協定には原子力発電所の建設だけでなく、研究開発における協力、核物質の供給、作業員の訓練などにおける協力も盛り込まれる。

出典Asia Times

 

高浜4号向けMOX燃料、製造開始

関西電力は、仏国アレバで高浜4号向けのウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料16体の製造を開始したことを発表した。アレバと関西電力は、2008年に合計48体のMOX燃料集合体の製造に関する契約を締結し、現在までに20体が日本に輸送済みである。裁判所の決定により高浜3号機は現在停止中であるが、すでに16体のMOX燃料を装荷済みだ。

出典: World Nuclear News

 

柏崎刈羽発電所、再稼働に向け一歩前進

新潟県の泉田県知事が次期県知事選への出馬辞退表明したことを受け、停止中の柏崎刈羽原子力発電所を再稼働させる東京電力ホールディングスの計画は一歩前進する。泉田知事は、再稼働の前提として福島第一事故の検証・総括を求め、再稼働に慎重な立場を表明していた。

出典: The Japan Times

 

鹿児島県知事、九州電力に対し川内原子力の即時停止を要請

7月に鹿児島県知事に就任した原子力反対派の三反園氏は、4月に発生した熊本地震についての懸念を引き合いに出し、九州電力に対して川内原子力発電所の安全性と安全対策の再検査を要請した。

出典: Reuters

 

IAEA、アジアを原子力の牽引力と明言

国際原子力機関(IAEA)は、アジア太平洋地域における原子力の発展と題した会議を開催し、アジアが原子力を牽引すると評価した。アジアは原子力が「主要議題である」地域の一つであり、世界的な原子力展開を牽引するだろうとIAEA事務局次長は述べた。原子力を取り巻く問題やアジア太平洋地域における著しい数の運転中および計画中の発電所の評価などが、会議で議論された。

出典: World Nuclear News