世界のエネルギーニュース総括: 5月5日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

 

EDFCFO、ヒンクリーポイントについて公式に発言
EDFの元財務担当取締役のトーマス・ピケマル氏は、2カ月前の退任後初めて公式な発言を行い、突然の辞任は、追加的な資金供給なしに260億ドルかかるヒンクリーポイント原子力計画を推進するリスクを強調するためであると述べた。現在続行している計画では、EDFは85%株主であるフランス政府に頼らざるを得ず、EDFをアレバと同じ運命に追い込む危険があるとピケマル氏は感じている。仏国経済・産業デジタル大臣であるエマニュエル・マクロン氏は、ヒンクリーポイント計画を進める最終決定を9月に行う予定であると述べた。ピケマル氏の辞任はプロジェクトの行く末を巡って様々な憶測を呼んでいる。
出典: Bloomberg

米国エネルギー省のアーネスト・モニズ長官は と日本の副官房長官萩生田光一は、核安全保障サミットで語りました。

 

モニズ長官、国営会社と民間会社の原子力資金調達の相違点にコメント
米国エネルギー省のアーネスト・モニズ長官は、東京でのインタビューで、特に中国やロシアの国営原子力会社がプロジェクトに対して資金提供を行うことによって、世界的な技術取引の競争において、米国の企業などライバルである民間企業に対して国営会社を優位にしているとの認識を示した。「中国やロシアは確実に市場シェアの一部を奪うと想定している」と述べた。国営モデルは、高額な原子力発電の初期投資費用を賄うことにおいて有利である。原子力発電は運転期間に渡ってガス火力発電よりも運転費用が安価となる。
出典: Bloomberg

ウエスチングハウス、燃料製造能力を増強
ウエスチングハウスは、スウェーデンのバステラス核燃料工場の拡張を発表した。ウエスチングハウスによると、今回の拡張は、高まりつつある欧州VVER-1000原子炉に対する核燃料供給多様化に対応するため実施するとのことである。製造施設の増築や燃料エンジニアリング業務、燃料製造に関する追加的なプロセスと組立設備の調達に投資が行われる予定である。
出典: World Nuclear News

ベツナウ1号機、停止期間が想定よりも長期化
スイスのベツナウ原子力発電所1号機の停止期間が当初の想定よりも長期化している。原子炉圧力容器の健全性確認に想定より時間がかかっているためだ。発電所の所有会社であるAxpoでは現在、年末までに当局による再稼働の承認を取得することを想定している。2015年5月から開始した計画停止期間中に行われた検査で、「1号機RPVの母材の一部分から製造過程における僅かな異常が検出された」
出典: World Nuclear News

アレバ製部材に異常を発見
フランス原子力安全規制局(ASN)によると、フランスの原子力発電所に設置されたアレバ製の部材約50個に異常が認められたとのことである。昨年、フラマンビルで建設中のEPRの原子炉容器で異常部分が発見された後、アレバはクルーゾー鍛鋼工場での製造手順の見直しを開始した。「レビューでは、異常がどの程度深刻なものであるか、また部材設置の安全性に関してどのような影響があるかについて評価しなければならないだろう。」
出典: Reuters