世界のエネルギーニュース総括:7月30日


Forum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

福島第一原子力発電所1号機のカバー解体作業開始
東京電力株式会社は、遠隔操作のクレーンを使用しカバーの屋根に6枚並ぶパネルのうちの1枚を取り外したと発表した。カバーは放射性物質が飛び散るのを防ぐために2011年10月に設置された。現在は使用済燃料プールに残る燃料取り出しに備え建屋内に散乱するがれきを除去するためカバーの解体が必要となっている。来年末までにはカバーの解体が完了する予定である。
出典World Nuclear News

EDFAREVA原子炉事業の過半数株取得に合意
EDFとArevaは水曜日に覚書を締結した。これによりEDFはAreva NPの株式を少なくとも51%購入することとなる。Areva NPは原子力機器と燃料の製造、原子炉サービスを担っている。しかし、Arevaは最大25%の株式を保有することで合意しており、少数株主として留まる予定である。このパートナーシップにより将来に渡る原子炉のマーケティングやマネージメント、フランスの既存原子炉の運転寿命延長計画が促進されるであろう。
出典World Nuclear NewsBloomberg

米輸出入銀行が再認可を得られず
米国議会は米輸出入銀行の再認可を行うことなく休会となる見込みである。これにより少なくとも9月までは宙ぶらりんな状態となる。超党派の支持により再認可への期待が高まっていたことからこれは幾分驚きの結果であった。両党は、最終的に銀行は再認可を得られるだろうと予測しているが、プロジェクトの近い将来における見通しは暗い。
出典NEI

日本のエネルギーの将来的な構想には高効率石炭火力も含む
日本が最近公表した2030年エネルギー目標では、温室効果ガスを26%削減することを目標とする一方で、発電電力量の約25%を石炭によって賄う方針である。これを実現するためには、「すべての新型石炭火力発電所において温室効果ガスを削減する技術を持つ必要がある」。この技術には現在いくつかのオプションが存在するが、効率を向上させるためにはより多くの金額を要し、石炭ガス化複合発電(IGCC)プラントでは5,452億円超のコストが必要となる。
出典Bloomberg

米国研究所が使用済核燃料許認可および輸送を支援
米国原子力規制委員会の支援を受け、オークリッジ国立研究所は、Cyclic Integrated Reversible-bending Fatigue Tester(CIRFT)を開発した。この技術は、輸送時に発生する一般的な振動や衝撃によって燃料棒内部が破損するなど変則的な挙動の発生を減少させることによって、安全に輸送を実施するためのキャスク設計や輸送プロトコルを促進するものである。
出典ORNL

日本政府は福島第一原子力発電所事故による損害賠償の増額を承認
政府は損害賠償の総額を7.07兆円(571億8千万ドル)へと増額することを承認した。数万人の避難者が依然として仮設住宅で暮らしている。東京電力は原子力損害賠償・廃炉等支援機構に申請した9,500億円兆を受領する予定であり、この金額は納税者の税金に追加される予定である。
出典Hurriyet Daily News