世界のエネルギーニュース総括:1月2日


foe_newsroundup_blueForum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

韓国の原子力発電所における低リスクの「ワーム」を除去
韓国の政府高官は、低リスクのワーム(コンピュータ・ウイルス)が原子力発電システムの管理機器に侵入した後、取り除かれたと発表した。侵略はリスクの低いものであり、原子炉そのものを管理するシステムには感染がなかったとされている。ワームは無認可のUSBポートから侵入したと予測されており、先月起こったハッキング事件とは無関係だと発表されている。12月上旬、ハワイの「反原発グループの長」であると名乗る者によって、3基の原子炉の閉鎖が要求されソーシャルメディアに一連のファイルが掲載された。これらには、機密扱いを受けていない建設図式と建設計画、建築マニュアル、人事のデータなどが含まれていた。
出典Wall Street JournalReuters

バーモント・ヤンキー原子力発電所の閉鎖に伴い、原子力発電の将来に対する懸念が浮上
バーモント・ヤンキー原子力発電所は、42年間の運転を終えて、今週閉鎖された。過去2年に閉鎖された他の3つの原子炉と同様、改修費を含めた費用が嵩んだ結果である。産業の専門家によると、原子炉の早期閉鎖には、技術的な理由はないという。プラントの老朽化は容易に想定されるが、老朽対策にはそこまでのコストはかからない。このプラントの閉鎖は、多くの反響を呼んでいる。バーモント州は、地域の70%の電力を生産していた原子炉の閉鎖により、州を越えて化石燃料による電力を購入しなければならない。ニューイングランドの送電網管理者であるISOは、安価ではあるものの価格変動に対し敏感に反応する天然ガスへの大幅な依存に繋がるのではないかと懸念している。原子力発電の支持者たちは、建設の初期投資コストなどを回収し終わる前にプラントを閉鎖してしまうことは、原子力発電の経済優位性を低下させていると指摘する。
出典NEIReutersNew York TimesNational Geographic

ウェスチングハウス社がウクライナに対する燃料輸出量増加に合意
アメリカを拠点に活動しているウェスチングハウス社は、2020年までにウクライナに対してウラン燃料の供給量を増やす旨の合意を発表した。今年ウクライナは、ロシアから大きな影響を受けているクリミア地域について、統治の維持に取り組んできた。現在ウクライナは、不明瞭な形で行われているロシアからの非天然ガスの輸入に依存している。ウラン輸入量の増大は、ウクライナのエネルギー源の多様化につながるのだ。合意のもとで、ウェスチングハウスは主にアメリカやヨーロッパにある施設から燃料や部品を輸出する予定だ。
出典Reuters

伊豆大島においてハイブリッド蓄電システムが試験的に導入
日立と新神戸電機株式会社は、伊豆大島の電力系統にハイブリッド大規模蓄電システムを導入する計画を発表した。両社は、現状のグリッド変動に対応するためのシステムの試験的導入について、東京電力との合意に達したのである。このシステムは、ピークカットやピークシフトにおいて電力貯蔵に優れる「高入出力・長寿命鉛蓄電池」と、電力及び周波数の短周期変動を抑制するための「リチウムイオンキャパシタ」を備えている。本プロジェクトが成功すれば、現状のグリッドにおける激しいエネルギー変動が問題視されている、再生可能エネルギーに対する突破口になるかもしれない。また、本土のシステムとの結合がない伊豆諸島においては、再生可能エネルギーの導入が実現する可能性もある。
出典Japan Today