TVAのワッツバー原発とサザンカンパニーのボーグル原発の比較


これから何週間かに渡って、Forum on Energyは第7回日米円卓会議の内容について取り上げていきます。

Untitledアメリカの原子力発電の現状に関する討論会において、日米円卓会議はテネシー川流域開発公社(TVA)とサザンカンパニー(サザン)の代表者の見解を聞いた。現在、両社は合わせて3基の原子炉を建設している。テネシー州におけるワッツバー2号機(TVA)、ジョージア州におけるボーグル3号機と4号機(サザン)だ。

議論では、加圧水型原子炉が許可されたワッツバーの従来型の建設スタイルと、AP1000原子炉が許可されたボーグルの新しい形の建設スタイルとの違いが強調された。現在建設が進んでいるワッツバー2号機が従来の許認可プロセスに属する一方で、ボーグルのAP1000原子炉はモジュラー建設を活用し、建設と条件付運転の一括許認可という新たな制度のもとで建設が進んでいる。各会社は、建設計画がスケジュール通りに進むだろうというそれぞれの確信を語った。

サザンは、当時会社が石炭に大きく依存していた15年前に、新たな原子力施設の建設を思い立った。運用構成を企画し、原子力を彼らの中心事業の一つにしようと試みた。この哲学に加え、ジョージア州の規制システムによって天然ガスや石油プラントではなく原子炉を建設することに成功したのである。

3号機と4号機が完成した暁には、ボーグルは4基の操業を行う米国最大の原子力発電所となる。初めてNRCに申請書が提出されたのは2005年であり、その結果2009年に限定的な作業申請許可が下り、基礎作業が始まった。2011年末ごろにAP1000の利用が許可され、2012年にNRCによる建設・運営の一括許可を得た。AP1000は、モジュラー型の原子炉であり、多くの部品は現地に届けられ組み立てられる。

建設は多くの障壁に直面し続けている。福島の事故はこの7年間の許可プロセスの間に起こった。しかし、AP1000は既に福島の事故後にNRCが策定した米国産業の安全評価のほとんどを満たしていたため、事故がボーグルに与えた影響を評価するのは困難だと言える。

>>2014年第3四半期におけるボーグル原発の建設に関するビデオを見る

一括許認可を有するボーグルは、ワッツバーよりも厳しい規制基準を満たす必要がある。875個の点検、テスト、解析、承認基準(ITAAC)をクリアしなければならないのだ。既に、このうち15個については完了しており、その他は現在進行中である。

ひとつの懸念は、原子力産業における人的なリソースが限られている点である。ワッツバーとボーグルの運転開始に伴い必要となる、適切な経験と資格を有する従業員数は限定されている。サザンカンパニーの原子炉建設において副理事を務めるDavid McKinney氏は、「南部にあるその他の原子力発電所においては、電源喪失に関する事故が問題となってきた。それらの問題に対処するためには、従業員や確固たる計画が必要となるだろう。」と述べている。

>>McKinney氏のボーグル3号機と4号機に関するプレゼンテーションを見る

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