世界のエネルギーニュース総括:10月2日


foe_newsroundup_blueForum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

IAEA会合、放射性廃棄物の再処理について前向きに検討
放射性廃棄物の再処理に対する関心が最高潮に達する中、IAEAでは放射性廃棄物管理について、2週間にわたる多国間協議が行われた。会合の中で、フランス、日本、ロシア、韓国は、放射性廃棄物を利用可能な燃料へ再処理すべきだと主張した。一方で米国は、放射性廃棄物の再処理が兵器級プルトニウムの製造に繋がるのではないかとの懸念を示していた。米国エネルギー省のアーネスト・モニッツ長官は、米国は再処理に対して肯定的でも否定的でもないが、プルトニウムのインベントリーを最小限に維持するよう、再処理を推進する国に問うていたのである、と述べた。9月23日、フランス放射性廃棄物管理機関のジェラルド・ウズニアン国際協力部長は、再処理が進めば、廃棄しなければならない放射性物質の量を削減することができ、それが放射性廃棄物の量の削減にも繋がる、としている。
出典: Bloomberg

米国エネルギー省が原子力のイノベーションシステムに対し数十億ドルの融資保証
GreenWireは、米国エネルギー省(DOE)が、新型炉や小型モジュラー炉(SMR)の開発、備品の改良の開発に対して126億ドルもの融資保証を行う公募草案を発行したと報じた。既存の原子力発電所の効率化と、ウラン濃縮をはじめとした核燃料サイクルのフロントエンドの近代化が目的だ。この公募が取りまとめられた場合、DOEがこれ以上の融資保証を行うことが難しくなると予測されている。従来DOEは、未だ融資が続いている低炭素な化石燃料や再生可能エネルギーに対するものも含め、多くの公募を行ってきた。
出典: E&E (1,2)

ポネマン副長官が退官のスピーチで原子力と気候変動が米国にとっての脅威であると言及
米国エネルギー省(DOE)のダニエル・ポネマン副長官は、自身の退官スピーチで、地球温暖化に着目し将来の地球環境を保全していく上で原子力が担う役割について言及した。エネルギー省を退官し今後ハーバード大学で教鞭をとる予定であるポネマン氏は、「私の見解では、現存の脅威だと考えられるものはまさに2つある。言いかえれば、今日私たちが分かっている範囲で、地球の存否に関わる脅威が2つ存在しているのだ。一つは原子力で、もう一つが気候変動である。それらが両方とも、DOEの管轄内にあるのだ。」と述べた。彼は、オバマ政権がクリーンな発電源として原子力発電に対する支援を行っていること、核不拡散や気候変動への対応策として米国が原子力のイノベーションにより大きなリーダーシップを取るべきと再確認したことを評価した。ポネマン氏は加えて、福島の原発事故によって安全性に対する懸念が生じていることを指摘している。「我々は安全性に考慮しながら、核不拡散の問題にも対応しなければならない。しかしながら我々は、原子力が低炭素社会の実現に向けて大きな役割を果たすことを忘れてはならない」と述べた。
出典: E&E

USECが破産から回復しCentrus Energy Corpへと改名
USECは今週、破産から回復し、Centrus Energy Corpへと改名したことを発表した。顧客に対する核燃料の生産能力や米国のエネルギー安全保障のニーズに答えるための能力も取り戻している。代表取締役であるジョン・ウェルチ氏は、破産手続きを通して債務を返済し、会社は強い財務状態や顧客のニーズを満たす能力を維持していると述べている。
出典: The Washington Post