地下水バイパスシステムが福島の海を守る


福島第一原子力発電所で現在進められている除染作業における課題の一つは、この地域の地形にある。同発電所は山腹と海岸の間に位置し、継続的な地下水の流入に直面している。この地下水は何も対処しなければ、放射性物質に汚染されて太平洋へ流れ込むことになる。東京電力は、日量平均400トンの地下水が発電所に流れ込んでいると想定している。

東京電力は、最近、さらなる地下水の汚染を防ぎ、汚染水の貯蔵負荷を減らすため、地下水バイパスシステムを稼働させた。それでも、汚染水貯蔵施設からの漏えいの可能性に同地域はさらされている。

東京電力は、地下水が損傷した原子炉に達する前に、山腹から一時的な貯蔵場所へくみ出すため、井戸を利用している。地下水は放射線レベル測定の上、結果が安全であると判明した場合、地下水は海へ安全に放出されることになる。東京電力は、この測定基準は、世界保健機構の飲料水基準よりも厳しいものになると指摘する。

また、地下水を汚染地域から隔離するため、東京電力は発電所周辺に壁を建設している。海岸には、海への地下水流入を抑える不浸透性の壁が建設され、山腹には、地下水の発電所敷地への流入を防ぐため地下に凍土壁が建設される予定だ。

東京電力は、地下水バイパスシステムに関する同社の計画や目標について説明した、一連のビデオを公開している。