世界のエネルギーニュース総括:5月29日


foe_newsroundup_blueForum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

ウェスチングハウス、スウェーデンでの燃料契約を確保
ウェスチングハウスは先週、スウェーデンのバッテンフォール・ニュークリア・フューエル・AB原子炉3基について、核燃料の供給とエンジニアリングサービスを提供すると発表した。ウェスチングハウスは燃料を供給し、4年間毎年、スウェーデンのヴェステロースへ輸送する予定である。この契約は、1973年から続く、ウェスチングハウスとバッテンフォールの関係を踏まえたものだ。ウェスチングハウス副社長兼北欧担当社長であるヨハン・ハレン氏は、「核燃料集合体の市場は、ドイツ、米国、韓国、日本、スペインといった同様の原子炉に完成燃料を供給するサプライヤーらによって、非常に競争が激しい。スウェーデンのエンジニアリングや製造業に対するバッテンフォールの取り組みは、ウェスチングハウスが世界規模で競争に打ち勝ち、スウェーデンにおける数千の雇用を抱える強い国内産業を保障することにつながる。」と述べた。
出典Global Newswire

フランスはドイツにおける廃止措置の機会を狙う
フランスのヴェオリア・エンバイロメント(世界最大の水処理・除染企業)のドイツ支社長は、月曜日、ヴェオリアはドイツでの廃止措置に関する提携可能性を模索していると述べた。ヴェオリアは、水処理と除染に特化した企業であるが、ウラン処理や原子炉解体サービスは提供していない。現在ドイツでは、廃止措置にかかる費用について誰が厳密に責任を持つのか、が議論されている。しかし、電力会社は一定額を積み立てているものの、総コストには足りない状況である。ドイツ政府は、納税者に負担させる方式に反対している。この状況に関係なく、ヴェオリアはドイツにおける機会は大きいとみている。ドイツ支社長のEtienne Petit氏は、「ここには大きな可能性がある。今後数十年の機会を約束する市場だ。」と述べた。
出典ReutersDWExpatica.comFinancial Times

NATOがウクライナの原子力発電所の安全性を精査
ウクライナ新政権は、原子力発電所を含む重要なインフラのセキュリティを査察するため、NATO当局者を招待した。昨今の政治的混乱とロシアによる国境での挑戦的な演習によって、特にロシアからの天然ガス輸入に大きく依存しているウクライナのエネルギーインフラが脅かされている。NATO当局は、ウクライナ政府に対して報告書を提出し、現在同報告書はレビューされているところだ。その間、ウクライナは自国の核燃料供給先をロシアから米国企業であるウェスチングハウスへ変更することを決定した。モスクワで開かれた原子力発電と安全性に関する会合に合わせて、ミロスラフ・リパー氏(国際原子力機関、運転安全部長)は、安全上の影響に関する長期的な調査なしに供給者を変更する動きは、規制機関から容認されないだろうと語った。
出典Ria NovostiReuters

新たな環境規制が勢いづく
米国連邦環境保護庁は、新たな気候変動対策へ向けた準備を整えている。詳細はまだ議論中であるが、新たな規制は東海岸、西海岸における炭素取引プログラムへ道を開く予定で、電力会社からの法廷闘争を引き起こしそうである。オバマ大統領が支持するこの提案は、企業からの指示も得られそうである。事実上、この規制は二酸化炭素排出量の許容枠を急激に制限するものであると同時に、州に対し、システム内の別のところからカーボンオフセットを購入する柔軟性を与えるものだ。
出典BloombergThe Washington Post

日本とバングラデシュ、円借款と原子力発電に関して合意
シェイク・ハシナ・バングラデシュ首相の来日に合わせ、同首相と安倍晋三首相は、共同声明に調印した。これは、日本がバングラデシュに対する円借款枠を6,000億円まで拡大するもので、インフラ建設や他のプロジェクトに利用される。また、両国は、福島第一原子力発電所事故の教訓について議論する専門家会合の発足に合意した。バングラデシュは、現在国内初の原子力発電所を建設している最中である。これは、ロシアとの共同プロジェクトで、発電所は首都ダッカから120km北に位置することになる。共同声明によると、ハシナ首相は「日本が、将来の原子力発電事業について、バングラデシュと協力する可能性を検証することを希望している」。
出典The Japan Times