原子力発電が減ると、温室効果ガス排出量が増 える


サンオノフレ原子力発電所、カリフォルニア州

サンオノフレ原子力発電所、カリフォルニア州

2012年2月、サザン・カリフォルニア・エジソンは、サンオノフレ原子力発電所の原子炉2基を閉鎖した。同発電所は、カリフォルニア州の発電電力量のうち8%を供給していた。当初、蒸気発生器システムの亀裂を修理するための一時的な停止とされていたが、あまりにも複雑な修理と許認可手続きが原因で、原子炉を恒久的に閉鎖することになった。

州は、需給を満たすための最も簡単な解決策として、化石燃料に転換した。翌年、同州における二酸化炭素排出量は、920万トンに上っている―これは、200万台の自動車が突然同州の道路を追加的に通行したのと大体同じ影響と言える。

世界中の多くの国々の場合と同様に、米国の原子力発電所オペレータは、発電所の閉鎖圧力が高まっている状況に直面している。エネルギー価格への影響に加え、この動きは現在や将来の環境へ壊滅的な影響を与える、とVox.comの記事は指摘する。

米国エネルギー情報局が最近公表したAnnual Energy Outlook 2014では、米国の原子炉に対する継続的な閉鎖圧力は、気候変動に関係する温室効果ガスの4%増加を引き起こすと指摘している。

原子力発電所の閉鎖が環境やエネルギーコストの両方へどれほど否定的な影響を与えるかについては、すでに実例が存在する。2011年の福島第一原子力発電所事故を受けて、日本はすべての原子炉を停止したが、その結果、2012年には二酸化炭素排出量が6%増加し、発電コストは42%跳ね上がった。この二酸化炭素排出量は、日本にとって過去20年間で最大である。

原子炉閉鎖の圧力に合わせて、米国の原子力産業は、すでに他の電源を要因とする困難に直面している。ひとつは、水圧破砕によりもたらされた安いシェールガスと風力発電の競争力が、原子力よりも高いこと。次に、老朽化した米国の原子炉は修理やメンテナンスが必要であり、その高いコストがオペレータに原子炉を閉鎖させる場合があること―サンオノフレ原子力発電所での事例のように。そして最後に、現在新規建設の予定が5基しかないことだ。

原子力への依存を減らして化石燃料への依存を増やすことは、2020年までに二酸化炭素排出量を17%削減するという米国の現在の目標達成を困難にするだろう、と気候エネルギーソリューションセンター(C2ES)の最近の分析では指摘する。C2ESの研究Climate Solutions: The Role of Nuclear Powerによると、原子力を米国のエネルギーに関する方程式から除外することは、二酸化炭素排出量を2014年には2.89~4.39億トン、2012年から2025年には40~60億トン増加させることになる。

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