世界のエネルギーニュース総括:3月27日


foe_newsroundup_blueForum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

日本が核物質を返還
3月24日、米国と日本の共同声明で、日本は何百トンもの兵器級プルトニウムと高濃縮ウランを貯蔵と廃棄のため米国へ輸送すると発表した。この合意は、オランダのハーグで開かれた核セキュリティサミットの成果として発表された。声明では、この動きは「核物質を権限のない者や犯罪者、テロリストらが入手することを防ぐのに役立」ち、特に中国やイランといった国での日本の供給をめぐる懸念拡大を抑える。New York Timesによると、700ポンドの兵器級プルトニウムと約450ポンドの高濃縮ウランが移送されることになり、これらは数十の核兵器を製造することができる量である。米国へ到着すると、核物質は貯蔵され危険性の低い形に転換される。
出典BusinessweekThe New York Times 

ハーグで日米韓首脳会談を開催
オランダのハーグで開かれた核セキュリティサミットのサイドラインで、バラク・オバマ大統領は、安倍晋三首相と朴槿恵大統領とともに首脳会談を実施した。安倍首相と朴大統領にとっては、就任して初めての会合となる。会合では、北朝鮮による安全保障上の脅威に焦点が当てられ、アジアのリーダー2カ国間の緊張関係を緩和させる重要なステップとなった。第二次世界大戦における日本の行動に対する韓国の長年の恨みと、12月の安倍首相による靖国神社参拝に起因する緊張によって、地域内に不信感が生じている。その一方で、米国と韓国は、北朝鮮が2009年以来初めて、中距離弾道ミサイル2発の試験発射を行ったと発表した。
出典U.S. NewsAsahi Shimbun

中国は石炭削減努力を強化
石炭への高い依存を減らすため、中国は原子力発電開発への圧力を強めている。研究者らは、ウランを用いた原子炉の複雑さを解消するため、上海でトリウム炉の研究を行っている。このプロジェクトは、当初25年間の予定であったが、新たに10年に短縮された。E&E Newsによると、トリウム炉開発に携わる科学者であるLi Zhong氏は、中国の石炭への依存について、「仮に一人当たりの平均エネルギー消費が倍増した場合、この国は大気汚染で窒息死することになる」と述べている。中国では現在28基の軽水炉が建設中である。
出典E&E News

サウスカロライナ州が政府の撤退に異議を申し立てる
エネルギー省がサバンナリバー混合酸化物燃料(MOX)工場への予算を削減したことへの対応として、サウスカロライナ州は政府に対し訴訟を提起した。サウスカロライナ州司法長官のアラン・ウィルソン氏は、「文書になっていない曖昧な停止を通じ…代替のプルトニウム処分方法もなく―議会の権限付与や承認もなく―法的根拠もなく、連邦政府はサウスカロライナ州への約束を果たさないだけではなく、余剰プルトニウムの処分に責任を持って取り組むという義務も果たすことができなくなった。」World Nuclear Associationによると、このプロジェクトはもともとロシアとの二国間合意による義務を果たすためのものであった。合意では、両国が兵器級核物質を同量処分することが求められている。
出典World Nuclear News