世界のエネルギーニュース総括:3月20日


foe_newsroundup_blueForum on Energyの週刊ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギーに関する話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

ニュースケールが戦略的提携を発表
ニュースケール・パワーは3月18日、ニュースケールの小型モジュラー炉の開発に関し、エネルコン・サービスと提携することを発表した。エネルコンは、ニュースケールの連邦設計認証取得を支援する。エネルコンは原子力許認可部門では知名度が高く、国内で運転中の原子力発電所のうち、約90%を支援している。ニュースケールの公式プレスリリースでは、エネルコンが同社へ出資するとされているが、エネルコン側は、金銭の投資はないとしている。The Oregonianによると、マイケル・マクゴー氏(エネルコン最高事業責任者)は取引の財務条件を明らかにすることを拒否した。
出典BusinessweekElectric Energy Online  

サウスカロライナ州がMOX燃料プロジェクトをめぐり政権を提訴
3月18日、サウスカロライナ州は、現在サバンナリバー核兵器施設で建設が進められている混合酸化物(MOX)燃料工場を守るため、エネルギー省を提訴すると発表した。エネルギー省は予算削減に対処するため、このプロジェクトの建設を「コールド・スタンドバイ」の状態にしたい考えだ。2007年から建設が行われているこの工場には、すでに30億ドルを超える予算が費やされており、スケジュールが数年遅れている。完成すれば、同工場は兵器級プルトニウムをMOX燃料へ転換させ、商業用発電所で再利用させることになる。訴訟では、発電所を閉鎖させるために政府が建設資金を違法に利用していると主張している。
出典E&E NewsThe State

将来の廃棄物貯蔵場として米国のシェール層
米国化学学会の年次総会で、米国地質調査所のクリス・ニューツィル氏は、シェール層に米国の放射性廃棄物を貯蔵する道を開く調査結果について発表した。水密のシェール層は、セメントグラウトより100倍から10,000倍透水性が低く、今まで米国の政策決定者を悩ませてきた米国の放射性廃棄物貯蔵場の必要性に対する恒久的な解決策を提供することになるかもしれない。ネバダ州ユッカマウンテンの最終処分場で廃棄物を貯蔵するという既存の提案は、環境上の懸念や地元の反対により曖昧な状態になっている。シェール層に放射性廃棄物を貯蔵するというアイデアは、現在フランス、スイス、ベルギーで検討されている。
出典USA Today

フランスの需要家が価格の上限を求める
ドイツの同業他社と競争していくため、フランスの大口需要家は原子力発電の卸電力価格に上限を設けるよう要請した。大口需要家を代表するユニデンは、フランスの大口需要家の競争力は「極度に恐れている方向に落ちつつある」とする声明を発表した。フランスの現在の原子力発電の電気料金は、58.5ドル/MWhであり、ドイツの電気料金より35%高い。58基の原子炉を保有し、フランス国内の電力の4分の3を供給するフランス電力会社は、値上げの許可を得られない限り、収支を合わせることができないと述べている。フランス政府は、卸売価格の改定もしくはその計算方法の改定について、3月末までに発表する予定としている。
出典Bloomberg