世界のエネルギーニュース総括:1月16日


foe_newsroundup_blueForum on Energyの週間ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギー事情の話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

韓国が新たなエネルギー計画の正式承認の最中、3基の原子炉を再稼働
品質保証問題を受けて3分の1近くの原子力発電所が停止している韓国は、2013年5月に停止した3基の原子炉の再稼働を承認した。国内23基の原子炉のうち3基が依然停止中である。さらに、韓国エネルギー大臣は、原子力発電の目標を下げた政策案(2030年までに41%だったものから2035年までに29%とする)を正式に承認した。現在、原子力発電は韓国のエネルギーミックスの中で26%を占めている。
出典Reuters

原子力発電は究極事象への対応力十分
1月6日の週の全米を襲った記録的な寒波により、米国内の原子力発電所はほぼ100%に近い出力で稼働した、と原子力エネルギー協会が発表した。ガスパイプラインは止まり、石炭は凍り、ディーゼル発電機は異常な気温で故障した。Forbesによると、原子力は発電を維持するのにまったく問題はなく、ほとんどの地域で最大の電力供給源となっていた。ニューイングランドの独立系統運用機関によると、原子力はガス、石油、石炭といった主要な電源を打ち負かしたとのことだ。このパフォーマンスは、発電のベースロードやエネルギーセキュリティにおける原子力の重要性を示唆している。
出典:NEIForbesSmart Energy Universe

日本は防止技術研究のため管理下にある溶融炉心を活用
炉心溶融についてよりよく理解するため、日本原子力研究開発機構(JAEA)は来年度、管理下にある溶融炉心で試験を行う予定だ。このプロジェクトは茨城県のNSRR施設で行われる。実験には、ステンレス製のカプセル内に小さな試験用燃料集合体を入れ、核分裂プロセスを加速させて炉心溶融をシミュレートすることが含まれている。実験の目標には、集合体が溶ける温度と速度を把握することが含まれており、それによってより正確な防止技術や緊急プロセスが考案されることになる。JAEAの報道官は、「我々はどのように炉心溶融が発生するのかを正確に研究し、学んだことを将来のシビアアクシデントに対処する方法を改善するのに役立てたい。」と述べている。同様の実験は、米国やフランスで研究目的のため実施されているが、日本にとっては初めての取り組みとなる。
出典International Business TimesGizmodoPhys.org

ロシアがハンガリーの原子力拡大計画に資金提供
1月14日、ロシアはハンガリーに対して、ハンガリー唯一の原子力発電所の拡大計画の80%を30年ローンで出資することに合意した。2基の1,200MWの原子炉建設を含むこの拡大計画は、130億ドルから156億ドルのコストがかかる予定。2基の原子炉は、ロシア国営の原子力企業であるロスアトムが建設し、既設のロシア製原子炉補完することになる。
出典The Wall Street Journal

日本のエネルギー基本計画発表が原子力安全の懸念から遅延
日本の改訂されたエネルギー基本計画は、原子力発電の安全性をめぐる国民の懸念から、いまだ発表されていない。今週発表予定であった基本計画は、原子力発電所の再稼働を要求している。最初の報告書では、報告書案への19,000以上のコメントが、日本の放射性廃棄物の取り扱いに関する詳細と同様に、原子力の代替手段に関するさらなる詳細を要求している、と示された。フジテレビが1,000人を対象に実施した世論調査によると、半数以上が原子力発電所の再稼働に反対している。
出典The Wall Street JournalE&E News