世界のエネルギーニュース総括:9月26日


Newsroundup42-471x315Forum on Energyの週間ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギー事情の話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

NRCは事業者、製造者双方の過失を指摘
原子力規制委員会(NRC)による20ヶ月の査察が先週終了した。三菱重工には蒸気配管の製造欠陥を指摘し、エジソンには同社が三菱重工の設計が適切であることを保証できなかったと指摘した。エジソンは、ベンダーの責任で問題が発生した場合でも、NRCが原子力発電所の事業者にも責任があると判断するのは珍しいことではないと主張。三菱重工は、エジソンの専門家も含めた設計チームは追加配管補助を設置することで振動対策はできたと認識したと主張。カリフォルニア州規制機関は、次の決着の場へ向けて動いている―誰が発電所の閉鎖について補償を支払うかを決定するのだ。
出典U-T San Diego

テラグローバルは実証プラントに向けて中国を注視
億万長者のビル・ゲイツ氏が出資するエネルギー企業であるテラパワーは、自社の最初の実証プラントへの資金協力のため中国に関心を寄せている。この新たなタイプの原子炉は、放射性廃棄物を燃料とし、“今後800年間米国内すべての電力をまかなうことができ、場合によっては、核兵器拡散のリスクを減少させる”。しかし、この技術の商業化は早くても2030年以降となる予定だ。
出典The New York TimesE&E News

安倍首相は福島第一原発を訪問し、不安の沈静化を図る
安倍晋三首相は9月19日、福島第一原子力発電所を訪問し、発電所の安全性に関する不安の沈静化を図った。首相は、発電所が東京や来るオリンピックに危険を及ぼすことはないと宣言し、また、発電所の除染には最低でも40年間はかかると発表した。首相は、国際オリンピック委員会のメンバーの前で行った、汚染水は発電所の港を越えて溢れることは阻止されており、汚染水問題は制御できているという自身の発言を維持した。この発言について、東京電力幹部は反論している。
出典The Guardian

米ロが原子力協力に合意
ウィーンで開かれた国際原子力機関の9月の総会の際、米国とロシアは原子力エネルギー研究といった様々な協力について合意した。この合意により、ロシアのディミトロヴグラードに“多目的高速炉国際センター”を共同で設立することになる。この新たなセンターにより、米国の研究者らはロシアのBOR-60高速中性子研究炉へアクセスすることが可能となる。この研究炉は、材料科学や原子炉開発にとって核となるものである。
出典World Nuclear NewsU.S. Department of Energy

米国下院が米韓原子力協定の延長を承認
9月17日火曜日、米国下院議会は、現行の民生用原子力エネルギー協力に関する米韓原子力協定を2016年3月半ばまで2年間の延長を認める下院決議案2449を可決した。現行協定は2014年3月に失効する予定であり、上院は延長に合意している。上院はまだ法案を採択していない。新たな長期の原子力協定をめぐる再交渉は、韓国が国内にウラン濃縮施設や再処理施設を持つことに関心を示しているため、進んでいない。現在の協定の下では、韓国は濃縮も再処理も禁止されている。
出典World Nuclear NewsNEI