世界のエネルギーニュース総括:2月7日


Newsroundup42-471x315Forum on Energyの週間ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギー事情の話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

新しい日本原子力基準は再稼動を長期に渡り遅延させ、エネルギーコストを引き上げる

日本の強化された安全基準は、原子炉の再稼働の前に何年もかかる安全補強工事を要求する可能性がある。原子炉建屋から最低100メートルの位置に第二制御室を設置することや、強化されたフィルター付きベント等を要求する原子力規制委員会の基準は、費用がかかる。北海道電力は安全対策に約300億円かかると予想していたが、川合克彦取締役社長は、費用が約2倍、つまり6億4,200万米ドル以上になると言及している。日本エネルギー経済研究所の村上朋子氏は、一部の発電所が大掛かりな改修を要求される可能性があるとブルームバーグに伝えた。福島第一原発事故の結果、原子力産業が原子炉の稼動停止をした後、日本の50基の原子炉のうち2基だけが再稼動した。The Daily Yomiuriによれば、再稼働の遅延は消費者にとってエネルギーコストの負担増加を意味するとのことである。「再稼働のタイミングがかなり延期されれば、電力会社は電気料金の値上げを余儀なくされ、恐らく一般世帯では約5%程度電気料金の再引き上げとなる」と東京電力の幹部は言う。

出所:BloombergThe Daily Yomiuri

米国上院議員ワイデン氏、放射性廃棄物管理グループに参加

米上院エネルギー天然資源委員会委員長のロン・ワイデン上院議員は、放射性廃棄物管理に関する特別上院グループの新しいポジションに就き、長年の懸案である放射性廃棄物管理の解決に向けた動きが期待される。ワイデン上院議員は引退した前委員長ジェフ・ビンガマン氏(放射性廃棄物管理最終議案を支持した)の後任となった。同委員会幹部のリサ・マコウスキー上院議員は、ワイデン上院議員の新たなポジション着任によって、同委員会が放射性廃棄物貯蔵問題の解決に向けた前進が期待できると語った。「私は、連邦議会で中断された内容の再開、次なるアイデアを議論する通常会合の再開を希望する」と述べている。マコウスキー上院議員は、次期連邦議会が原子力エネルギーを含む新たなクリーンエネルギー基準を規定することを期待していると12月に言及している。

出所:The Hill

マコウスキー上院議員:スーパーボウル時の停電によりエネルギー政策議論が活性化される

リサ・マコウスキー上院議員によれば、スーパーボウル中の34分間の停電によって、エネルギー政策についての全国的な討論が「活性化」されることになる、とのことである。「国民は、エネルギーに関して純真な考えを持っている。これがまさに起きたのである。」同議員は、エネルギー不足が不都合を引き起こす場合に限って、エネルギー政策の関心が高まると主張する。「ゲームが中断されるとき、国民の行動が中断されるとき、そのとき突然[自分自身に尋ねる]、待てよ。今何が起こっているのか、どこから入手するか。どうしたらこれがなくなり、どうしたら信頼性が高くなるのか。」と彼女は言う。彼女の発言は、小型モジュール炉の開発を含んだ「Energy 20/20:米国エネルギー将来の展望」に記載されている。

出所:The Hill

日本の安倍首相、原子力が同国で将来ある存在であることを示唆

日本の安倍晋三首相は、新しい原子力発電所建設を検討するにあたって、日本では「それ相応の時間がかかる」と述べ、現政権が前政権よりも原子力を受け入れる方向であることが示唆されている、とThe Daily Yomiuriは報じた。「(原子力発電所の再稼動について、)科学的な安全規準に基づいて、現政権は決定する意向である」、「約3年で我々は現在の原子力発電所を将来的にどうすべきか検討し、10年のうちに新たな安定したエネルギーミックスにシフトするだろう。」と首相は加えている。民主党政権は、12月の選挙で退陣に追い込まれた。

出所:The Daily Yomiuri

米国DOEチュー長官、自身の在任中の功績として原子力技術の向上を言及

米国エネルギー省スティーブン・チュー長官は、自身がエネルギー省長官の次期の任務に就かないと発表した中で、昨今の原子力技術の発展を評価する発言をした。功績は過去30年間に米国の原子力発電所の立ち上げにとどまらず、冷戦からの悪影響を一掃し、原子炉の安全性、セキュリティ、性能を改善するためにスーパー・コンピューターを利用してきた「歴史的前進」も含まれる。

出所:Energy.gov