世界のエネルギーニュース総括:12月20日


Newsroundup42-471x315Forum on Energyの週間ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギー事情の話題について取り上げています。ニュース総括は毎週木曜の朝Forum on Energyで公開され、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

原子力の安全性について、各国が福島会議で議論

原子力安全に関する福島閣僚会議が17日、福島県で開催され、100名を超える各国代表者が福島第一原子力発電所の事故の教訓ならびに原子力発電の今後について議論した。会議では主に安全性の強化と透明性の向上について話し合われた。マイク・ウェイトマン氏(英国原子力施設検査局主任検査官)は、今回の会議では原子力安全性に対するグローバルコミットメントが示された、とコメントした。「原子力安全性の確保とはすなわち、継続的な改善の上に成り立つものであり、基準がいかに高くとも、改善の歩みを決して止めてはならない。」と同氏は言う。今回の会議は日本政府と国際原子力機関(IAEA)が共同開催したものである。

出典:UPIIAEA

マーカウスキー上院議員、新しい原子力政策への超党派支援を期待

米アラスカ州のリーサ・マーカウスキー上院議員は、次期連邦議会ではクリーンエネルギーに関する新しい基準を策定し、その中に原子力発電も盛り込むべきである、と提案した。「原子力をこれまで以上にどのように促進すべきか、そして最終的に温室効果ガスの排出削減につながるこのクリーンエネルギーに対してどのように取り組むべきかについて考えようではありませんか。キャップ・アンド・トレード制度はもはや唯一の政策と考えられていません。従って我々は現在、制約から解放されたような状態にあるのです。」と同議員は言う。マーカウスキー氏は上院エネルギー・天然資源委員会の共和党幹部である。次期委員長である共和党のロン・ワイデン上院議員が放射性廃棄物を中間貯蔵サイトへ移動することへの支持を明確にすれば、政府が核廃棄物の貯蔵に関する問題を超党派で解決できる、とマーカウスキー氏は期待している。

出典:Nuclear TownhallThe Hill

インドが2020年までに原子力発電量を20,000MWに増強

インド原子力発電公社(NPCIL)会長兼最高経営責任者のKCプロヒット氏によると、インドは国内外の技術を活用し、2020年までに原子力発電量を20,000MWに増強する計画である。インドの原子力発電量は現在4,800MW。750~750MWの重水炉施設を自力で建設することに加え、インドは原子力技術を米国、フランス、ロシアから輸入する計画である。

出典:OneIndia News

日本の液化天然ガス(LNG)燃焼量は11月に最大を記録

日本の大手電力会社10社の11月の液化天然ガス(LNG)燃焼量は全体で451万トンと過去最大を記録した。これは、福島第一原子力発電所事故を受けて国内にあるほとんどの原子力発電所が稼働を停止したため、その不足分を補うための措置であり、昨年同月比約9.8%増となった。現在、日本にある50基の原子炉のうち、稼働しているのはわずか2基であり、化石燃料の消費量が増加したことから日本の温室効果ガス排出量は増加傾向にある

出典:The Economic TimesBloomberg

原子力規制委員会(NRA)、原子力発電所の避難基準を厳格化

日本の原子力規制委員会(NRA)は、国内の原子力発電所における避難基準を国際標準より厳格にする計画であることを表明した。国際原子力機関(IAEA)が定めたルールでは、放射能レベルが1時間あたり1,000マイクロシーベルトに達したら避難するよう求めている。原子力規制委員会(NRA)はこれを500マイクロシーベルトに設定する。詳細はForum on Energyの放射線リソースガイドを参照されたい。

出典:共同通信社