世界のエネルギーニュース総括:6月14日


Forum on Energyの週間ニュース総括では、ウェブ上からピックアップした世界のエネルギー事情の話題について取り上げています。Forum on Energyは、毎週木曜の朝forumonenergy.comに新しい内容を掲載し、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

野田首相および福井県知事諮問の安全専門委員会は原発再稼働を支持

野田佳彦首相は6月8日、テレビを通じて原子炉は「国民の生活を守るために」必要であると発言し、2基の大飯原子炉の再稼働を支持する考えを強調した。野田首相は、原子炉がある福井県の全自治体の支持を得ようと努めていた。

野田首相が演説した時点で西川一誠福井県知事は再稼働に依然として躊躇しており、安全専門委員会が実施した原子炉見直しの結果をもとに判断すると述べている。Bloomberg Newsは、同委員会が6月10日、原子炉は安全に運転できるとの結論を公表したと報じた。また、「西川知事は、委員会の助言を受け入れて野田首相が原子炉を再稼働することができるための道を開くものと思われる」と解説している。

Westinghouse社製AP1000、インド初の米国製原子炉建設になる

米国原子力規制委員会(NRC)認証に向けたAP1000の開発、技術交渉を進めるための国務省の判断、日本を拠点とする事業体は含めず米国を拠点とした運転に限定するとするWestinghouseの保証は、インド原子力発電公社(NPCIL)がグジャラート州に1100MW規模のAP1000原子炉1基を建設する計画を進めるための地固めになる。India Expressは、「東芝(Westinghouse社の日本事業部)が関われば、インドと日本との間に別途民生原子力協力に関する合意が必要になる。NPCILの幹部と担当者はジョージア州ボーグル原発のほか、中国にある4基のAP1000建設予定地も訪問した」と報じている。

ワシントン州、小型モジュール炉(SMR)受け入れを提案

ワシントン州、リッチランドのWNP-1原子力発電所にはこれまで何も建設がされたことはないが、今でも建設の準備はできている。Tri-City Heraldによると、クリスチーヌ・グレゴリア州知事はエネルギー省のスティーブン・チュー長官に、小型モジュール炉(SMR)の候補地としてWNP施設を提案する旨の文書を送った。SMRがあれば、ハンフォードのガラス固化施設や、パシフィックノースウエスト国立研究所にも電力が供給されるようになる。ハンフォードの施設を支持するには供給電力を増やす必要がある。米国エネルギー省は、2022年までには、SMRの開発および営業運転に関する提案の受け入れ準備に入っている。

サウスカロライナ州の新たな原発、予算以下で建設が進行中

South Carolina Gas and Electric社およびその提携会社Santee Cooperに朗報。VCサマー原発で進められている原子炉2基の建設が、約2億9200万ドル予算を下回った。Charleston Regional Business Journalによると、原子炉の所有者は建設完了を待たず建設中に資金調達コストを支払っている。この資金調達策により、建設費用が10億ドル安くなると考えられる。この原子炉は2018年に完成する予定である。