日本エネルギー経済研究所、日本政府による原子力コスト競争力に関する報告を検討


iStock_Energy-Collage-Large-rv2012年5月、日本エネルギー経済研究所の松尾雄司氏は、エネルギー環境会議の「コスト等検証委員会」が作成した2011年12月の報告分析を公開した。松尾氏の検証は算出方法の点で透明性があるということで政府報告を称賛しており、結果がまとめられているほか、報告に関して提起された疑問などに対処している。この2011年12月の報告は、2004年の報告を更新したものであり、「目に見えないコスト」や福島事故後の安全対策、核燃料サイクルコストを含むさまざまなエネルギー供給源によるあらゆる関連コストをまとめたものである。

重要なのは、原子力は依然としてコスト競争力があり、場合によっては地熱や再生可能資源より費用対効果が高いことを示しているということである。事故による除染の追加費用、設備利用率の低下のほか、資本コスト、運営費および維持費の増大を含めて今回新たに計算した場合、2004年の算出額(5.9円/kWh)より改訂された2011年の算出額(8.9円/kWh)の方が、コストが高いことがわかる。これに対して、地熱について新たに算出した額は8.9円/kWhから9.2~11.6円/kWhと差があり、石炭コストが最も低く、LNGコストが最も高かった。再生可能エネルギーのコストは9.9~17.3円/kWhとなっている。このことから、追加費用を考慮したとしても、「原子力発電の利益性は、他の電源に劣っていない」と松尾氏は述べている。

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