世界のエネルギーニュース総括:5月17日


今週の世界のエネルギーニュース総括では、ロイター通信社、Greentech Media、The Charleston Regional Business JournalおよびThe Hill等、幅広い情報源から集めた記事及び情報を取り上げています。今週号のトップ記事は、「大飯町議会、再稼働に賛成票を投じる」「Kurion社、福島で革新的ガラス固化技術を適用」「V.C.サマー原発の建設で、チャールストン港の事業が拡大」「ポーランド、国内初の原発を計画」「米国の原発を運営する電力会社2社、耐震安全性への懸念に取り組むことを計画(PDF)」です。Forum on Energyの週間ニュース総括では、ウェブ上から世界のエネルギー事情の話題について取り上げています。Forum on Energyは、毎週木曜の朝forumonenergy.comに新しい内容を掲載し、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

大飯町議会、再稼働に賛成票を投じる

大飯の地方議会は月曜日、関西電力大飯原発の第3号機と第4号機の再稼働に賛成票を投じた。ロイター通信社によると、新谷欣也議長は、停止が経済に悪影響を及ぼしていると話した。LNG(液化天然ガス)の価格が上がると、日本中の経済が苦しくなるおそれもある。ロイター通信社によると、日本は今地球上のLNGをかなりの割合で輸入消費しており、アジアのLNGの価格はヨーロッパの2倍となっている。

出典:ロイター通信社

Kurion、福島除染で革新的ガラス固化技術を適用

核廃棄物処理業者のKurionは、福島事故で汚染された海水を処理する作業の主役となっている事業者として急速に頭角を現している。Greentech Mediaは、Pacific Northwest Laboratoriesと提携している新興企業が、水中の同位元素を分離し、固定するためのモジュール式ガラス固化システム技術を適用していると報じている。KurionのCEO、ジョンレイモント氏は、「我が社の目的は、原子力が環境に優しい将来に応えられるようにすることである。」と話している。

出典:Greentech Media

V.C.サマー原発の建設で、チャールストン港の事業が拡大

Charleston Regional Business Journalは、Westinghouseから最初に部品を配送したのは、チャールストン港経由であったと報じている。サウスカロライナ州港湾局の局長兼CEO、ジムニューサム氏はこう語っている。「これは、数年間にわたって港の作業量と海運業務を増大させるプロジェクトである。」

出典:The Charleston Regional Business Journal

ポーランド、国内初の原発を計画

ポーランド国有公共事業会社、PGEは5月15日、原子力技術に向けての入札を計画していると発表した。ポーランドには現在原子炉はなく、成長している経済のエネルギー需要量に合わせて、石炭への依存度を抑えようとしている。ロイター通信社は、新しい建設のチャンスに日立GE、ArevaおよびWestinghouse(東芝が所有)が入札する見通しであると報じている。

出典:ロイター通信社

米国の原発を運営する電力会社2社、耐震安全性への懸念に取り組むことを計画PDF)

カリフォルニア公共事業委員会は、サンオノフレ原発所有会社が6400万ドルの耐震研究費用を需要家に回すための申請を承認した。研究はAB1632のもとで2006年にカリフォルニア州議会によって指示されたが、津波に関する試験をさらに実施し、福島事故から学んだ教訓を検討するにはさらなる分析と報告が必要となっている。このほかの原子力安全性に関するニュースでThe Hillは、米国原子力規制委員会が2011年8月に起きた東海岸の地震後に停止したDominion Virginia Power社のノースアンナ原発の視察回数を増やすという指示を発表したと報じた。原子力規制委員会は、原発作業員が原発の補助発電機を適切に管理していなかったことを認めた。

出典:カリフォルニア州公共事業委員会PDF)

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