世界のエネルギーニュース総括:4月19日


今週の世界のエネルギーニュース総括では、ウォール・ストリート・ジャーナル、(N.J.)スター・レジャー、ロイター、プラッツ、およびビジネスウィーク等、幅広い情報源から集めた記事及び情報を取り上げています。今週号のトップ記事は、「日本政府、2基の原子炉の安全再稼働を宣言」、「PSEG、新しい原子力オプションを保持」、「天然ガス低価格も、チュー長官が原子力の継続を表明」、および「ブルガリア、3基目の原子炉計画を公開」です。Forum on Energyの週間ニュース総括では、ウェブ上から世界のエネルギー事情の話題について取り上げています。Forum on Energyは、毎週木曜の朝forumonenergy.comに新しい内容を掲載し、Twitterアカウント@forumonenergyからも閲覧可能です。

日本政府、2基の原子炉の再稼働を宣言

日本政府は、関西の2基の原子炉の安全再稼働を宣言したが、地域社会は自分たちの許諾が必要であると考えている。ウォール・ストリート・ジャーナルによると日本政府は、安定した電力供給と電力不足による経済損失を防ぐため、原子炉の稼働が必要であると説明した。再稼働計画を許可した一人である枝野幸男経済産業大臣は、現在稼働している唯一の原子炉が計画保守と燃料交換のため停止する5月5日まで、原子炉が再稼働することはないと指摘した。5月6日は、1970年以降、日本において初めて原子力発電がなくなる日であるとロイターは記した。

出典:ウォール・ストリート・ジャーナル

PSEG、新しい原子力オプションを保持

ニュージャージー州の公共電力ガス事業会社(PSEG)は、新しい原子炉建設についてオプションを残したままでいる。PSEGは、2010年NRCに対して早期立地許可の申請をおこなった。NRCはその申請審査を遅らせ、1基または2基の追加の可否について2014年に判断を下すと考えられる。PSEGにとって最大のハードルは資金調達であり、その理由はニュージャージー州の公共事業が、サウスカロライナ州やジョージア州のように建設費の償還を受けないからである。PSEGの早期立地許可担当のジェイミー・マローン氏は、次のように語る。「私の仕事は、企業としてこの選択を残したままにしておくことだ。長期的に見て、原子力はベースロード電源としてベストであると考える」。

出典:(N.J.)スター・レジャー

天然ガス低価格も、チュー長官が原子力の継続を表明

ニューヨーク・タイムズ主催の「未来のエネルギー会議:新たな世界経済の促進」においてチュー長官は、現在は天然ガスの価格が低いため、原子力と再生可能エネルギーの開発が停滞しているが、これらのガス価格は安定したものではない。また、原子力は供給に多様性があると発言した。デューク・エナジーの社長兼CEO、ジム・ロジャースも会議で次のように述べた。「我々の最大の課題は、いつもガス依存からの脱却である」。

出典:プラッツ

ブルガリア、3基目の原子炉計画を公開

ブルガリアは、コズロドゥイ原子力発電所に3基目の原子炉を建設する計画を発表した。同国はロシアのエネルギー源への依存を減らすことで、より自立する道を探っている。シメオン・デャンコフ財務大臣は、原子炉は政府保証なしに、また税金を使用せず商業ベースで建設されると述べた。

出典:ビジネスウィーク

オレゴン州上院議員ロン・ワイデン、福島の使用済み燃料プールに懸念を表明

福島の原子炉を訪問した後、ロン・ワイデン米国上院議員(D-OR)は、日本の駐米大使である藤崎一郎氏に手紙を送り、事態に対して懸念を表明し、米国を含む国際社会はさらなる支援の用意があることを伝えた。ワイデン氏の指摘は現場が直面する差し迫ったリスクについてであり、特に使用済み燃料プールを安全に保管する前に次の地震と津波が発生したら、さらなる放射能漏れの危険があるとしている。彼はまた米国政府高官と協議して、救済作業をはかどらせるため、どのような支援と専門技術が必要かを探ると約束した。

手紙:PDFファイル

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