世界のエネルギーニュース総括:3月29日


今週の世界のエネルギーニュース総括では、マーケットウォッチ、ロイター通信、世界原子力ニュース等、幅広い情報源から集めた記事及び情報を取り上げています。今回のニュース総括のトップ記事には、「アメリカで増加する原子力への支持」、「フィンランド、トルコが日本の原子力技術に注目」及び「日本でさらに原子炉1基が停止」を取り上げています。Forum on Energyの週間ニュース総括では、ウェブ上から集められた世界のエネルギー事情の話題についても合わせて取り上げています。Forum on Energyは、forumonenergy.comで毎週木曜日に新しい内容が掲載され、Twitterアカウント@forumonenergyでも読むことができます。

アメリカで増加する原子力支持

原子力エネルギーは、新たな友人となりつつあるように思われる。カリフォルニア州知事ジェリー・ブラウンは以前の任期(1973~1985年)を通じて原子力反対派だったが、もしカリフォルニア州内に新規に原子力発電所を建設するという提案があった場合には、原子力発電所は温室効果ガスを放出しない技術であるという理由から検討したい意向を示していることが、ウォール・ストリート・ジャーナル内のブログに掲載された。最新のギャラップ世論調査によれば、アメリカ国内での原子力発電所への支持率は福島事故以前の水準に戻っていることが示されている。又世論調査では、福島事故直後でも、支持率の低下はわずかであったことも明らかにしている。

出典:ウォール・ストリート・ジャーナル マーケットウォッチ

フィンランド、トルコが日本の原子力技術に注目

GE日立、三菱、東芝、アレバ及び韓国水力原子力会社は、フィンランドの公共事業フィンランド産業電力(TVO)の原子炉新規建設への入札に招かれた。TVOが建設する原子炉は今回で4基目となる。3基目の原子炉は、次世代型のEPR(欧州加圧水型原子炉)がアレバとシーメンスの合弁企業により現在建設中である。

出典:世界原子力ニュース

日本でさらに原子炉1基が停止

3月26日月曜日、東京電力の柏崎刈羽原子力発電所の6号機が、予定されている13カ月間の定期検査のために停止された。これにより、日本国内に電力を供給する原子力発電所は1基のみとなった。その他の電力は、輸入燃料によってまかなわれることになる。福島事故の原因となった津波発生以来、予定されている燃料交換及び定期検査のための停止が行なわれた後の、原子力発電所の再稼働は許可されていない。政府は、再稼働を目的として、プラントに対するストレステストを実施しているが、再稼働に対する認可は、正式に発表されてはいない。又地方自治体も、プラント再稼働の決定に対して関与することになるが、政府から認可が下りた場合であってもプラントの再稼働は遅れる可能性があると思われる。現在運転されている唯一の原子力発電所である北海道の泊原子力発電所は、5月に停止される予定である。従って5月には、全ての原子力発電所が停止する可能性がある。これにより、日本の夏は、長くて暑いものとなることだろう。政府の推定では、夏の間の電力不足は約9.2%になると指摘されている。

出典:ロイター通信