専門家の声:福島第一原子力発電所の反省


Forum on Energyでは、世界各国がクリーンで持続可能な温室効果ガスを排出しないエネルギーを求めている状況において、原子力エネルギーの重要な役割について認識している専門家の傾聴に値する意見を広範にわたって紹介している。東日本大震災から1年という日の前日、Forum on Energyでは、各方面の専門家からその見解や個人的な感想を述べていただいた。意見を述べていただいたのは、次の方々である:ダニエル・B・ポネマン、豊田正和、有馬朗人、カレン・ハーバート、ジョン・ウェルチ、マイケル・グリーン、リチャード・マイヤーズ(敬称略)。本記事とともに、スコット・キャンベル氏による「世界の原子力エネルギー:福島第一原子力発電所事故から1年」もご覧いただきたい。

Daniel-Poneman-Photo-275x343ダニエル・B・ポネマン
米国エネルギー省副長官

「原子力発電から転換する国もいくつかあるものの、この部門での著しい成長が続いていることは、中国、インド、ロシアや、チェコ共和国等の中央ヨーロッパ諸国で原子力発電所が新規に建設されていることからもうかがえる。したがって、福島から学んだ安全性への教訓が、世界中の原子力発電所において、徹底して理解され、受け入れられ、適用されることが一層重要になってくる」 コメント全文»

toyoda_pic1104豊田正和
日本エネルギー経済研究所理事長

「(原子力開発の停止と遅れを)根絶するために重要なことは、原子力の安全性を保証することである(中略)日本及び米国は、アジアも含めた世界全体での原子力の安全性を保証する技術、基準、ガバナンスを提案する上で、協力していかなければならない」 コメント全文»

Dr.-Arima-Photo-275x412有馬朗人
日本科学技術振興財団会長
元文部科学大臣、元参議院議員

「去年の福島の大惨事の後、我々は、多くの重大な苦い経験から教訓を得てきた。今度は、その経験を世界中の友人たちと分かち合う時である」 コメント全文»

harbert21-smallカレン・ハーバート
21世紀エネルギー研究所所長兼CEO

「原子力発電は、世界中に確かに広がっているというのが現実である。このことは、中国やインド等、経済成長を推進し、何百万人もの国民を貧困から救い出すため、大量の電力を必要とするようになった開発途上国について、特に当てはまるものである」 コメント全文»

Welch.John_1 ジョン・ウェルチ
USEC社長兼CEO – USEC Inc.

「我々は、米国の産業界の一員として、福島の事故の余波から学んだ重要な教訓を、点検及び検証を行ない、バックアップの安全機器を更に強化し、及びオンサイトの電源喪失及び冠水への対処能力に重点を置くことを通じて、実行している」 コメント全文»

Green_Mike-2011-smallマイケル・グリーン
戦略国際問題研究所上級顧問兼日本部長

「日本が原子力のテクノロジーを輸出するビジネスから撤退してしまうならば、ロシアや中国等の、安全性に対してあまり良心的ではなく、拡散防止の経歴も芳しくない国々にこの分野を譲ることになってしまうだろう(中略)日本がこのゲームに加わらないようにするだけでなく、国際的な標準を確立する中心的な役割を果たしていくためには、政治的なリーダーシップが依然として求められる」 コメント全文»

Richard_Myers_webリチャード・マイヤーズ
米国原子力エネルギー協会副会長兼政策展開・計画・供給者プログラム部長

「9/11に関する研究があったおかげで、米国の原子力エネルギー産業界は、福島のシナリオのように、予期しない極度の事象への対処を10年も早く始めることができた(中略)ドイツやイタリアは撤退してしまったが、ポーランド、チェコ共和国、フィンランド、英国は原子力エネルギー開発を進めている」 コメント全文»

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