世界のエネルギーニュース総括:2月23日


今週の世界エネルギーニュース総括では、The Washington Post、CNN、AFP、Nuclear Power DailyおよびEnformableなどのさまざまな情報源から得られた記事や情報を取り上げています。今回のトップ記事は、「ルカシェンコ大統領、ベラルーシでの原発の建設を日本に誘致」、「NRC、福島の緊急事態に対する反応をまとめた記録を公開」、「フランス、エネルギー省の政治家、福島第一原発の視察について初めて公言」、「Golar LNG社、日本の輸送要請の拡大により急騰と評価」および「日本の高浜発電所原子炉が稼働停止」です。Forum on Energyの週1回のニュース総括は、ウェブからピックアップした界のエネルギー関連記事をいくつかまとめ、毎週木曜日朝に、forumonenergy.comで公開し、Twitterの@forumonenergyからでも閲覧可能となっています。

ルカシェンコ大統領、ベラルーシでの原発の建設に日本を誘致

アレクサンダー・ルカシェンコベラルーシ大統領は、約30年前に起こったチェルノブイリの惨事の結果を乗り越えるべく、その経験をいつでも日本と共有する準備ができていると発言した。また非常に優れた原子力発電所を建設する必要があり、私の考えでは日本人は他の多くの発電所よりもはるかに優れたものを建設する方法を知っていると発言した。

NRC、福島の緊急事態への対応をまとめた記録の写しを公開

米国原子力規制委員会は、日本で3月11日に起こった福島第一原子力発電所事故から最初の10日間の間に、政府機関のオペレーションセンターから入手した数千ページにも及ぶ記録の写しを公開した。計3,300ページ以上の記録が、ロックビルにあるNRCのオペレーションセンターでの会話や電話の内容であり、政府機関が地球の裏側で起きている核危機に対処することは困難であったことを示すものであった。グレゴリー・ヤツコNRC委員長は火曜日、報道陣に次のように話した。「はっきりいって、事故から1日目か2日目の最初の数時間は本当に目まぐるしい忙しさであった。情報があまりなく、情報源の多くは日本人やIAEAからのものもあったが、マスコミから得られたものが多かった。」当局者は福島での経験によって、米国が「地球の裏側で起きた」事故に関する情報を得るには「かなりの限界がある」ことが分かったと話した。

フランス、エネルギー省の政治家、福島第一原発の視察について初めて公言

フランスのエリック・ベッソン産業エネルギー省大臣は、原子力エネルギーの支援に向けた結束を表明し、前年に起きた大きな事故から福島第一原子力発電所に立ち入った初めての外国人政治家となった。大臣の原発視察は、巨大地震の後に起きた津波によって引き起こされた炉心融解から1年が経とうとしていた時に行われた。ベッソン大臣は、原子力発電所はエネルギー源としてきわめて重要なものであり、廃止することはできないと述べた。また作業員に対して、原子力エネルギー産業を再活性化するのに大きな役割を果たすことになるだろうとも述べた。

Golar LNG社、日本の輸送要請の拡大により急騰と評価

日本の原子力発電のほとんどが停止されたことにより、LNGの輸入量を大幅に増やす必要性が出てきた。日本のLNGの需要量が高まったことは世界中のLNG供給量に影響を及ぼし、LNGの供給業者の利益に結び付くことになるが、日本の輸入量が増大したことにより価格の高騰に直面することになる他のLNG消費者の利益には結び付かないおそれがある。LNGタンカーを9隻運転させ、海運業の億万長者ジョン・フレドリックセン氏が管理するGolar LNG Ltd.は、Bloomberg調査における11人のアナリストの推定値の平均によると、2012年の純利益が4倍になると報告すると考えられる。日本の原発の約90%を閉鎖に追い込んだ3月の地震と津波のあと、LNGの最大の買い手である日本への輸送は記録的数値に達しつつある。日本への輸送は今年3.9%上回り、7900万トンに達すると、オスロに本拠を置く投資銀行Arctic Securities ASAは推定している。

日本の高浜発電所原子炉が稼働停止

日本は今週、また原子炉の停止作業を開始した。これで、稼働しているのは54基のうち2基ということになる。3月に起きた福島事故の後、国内の輸入燃料価格が急騰したため、日本が1月に記録的な貿易赤字を発表した日からこの動きは進められていた。事故が起きるまで、日本は電力供給の3分の1を原子力エネルギーに依存していた。高浜原子炉が稼動停止になると、稼働中の原子炉は中部地方にある東京電力の発電所と、北日本にある泊原子力発電所の2基となる。ここに挙げた2基も、4月下旬までに検査のため稼働停止することになっている。